1992 Fiscal Year Annual Research Report
日本人の死生観・他界観の比較文化的研究-伝統と変容-
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04401002
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
木田 献一 立教大学, 文学部, 教授 (00082595)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関 正勝 立教大学, 文学部, 教授 (40062640)
上田 信 立教大学, 文学部, 助教授 (90151802)
小西 正捷 立教大学, 文学部, 教授 (10161960)
小島 孝之 立教大学, 文学部, 教授 (80119114)
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Keywords | 死生観 / 他界観 / 恐山 / 沖縄 / 来世観 / 五島 / 平戸 / 生月島 |
Research Abstract |
本年度は初年度であるため、学内における研究集会と現地調査を主たる目的として成果を上げた。 5月21日、類型班を中心に、日本人の伝統的死生観・他界観の諸類型に関する報告・討議を行った。 6月25日、下北恐山における他界観に関する報告・討議を、地域班・現代班を中心に行った。 7月20日〜25日(この間3泊4日)、ほぼ全員が参加して、恐山菩提寺・地蔵堂を中心に恐山大祭期間中の参詣者及びイタコの口寄せなどの実態を調査し、現地で調査結果にもとづく報告研究集会を行った。 10月8日、ベルリン自由大学・ヨーゼフ・トロッパー氏による古代西アジアの他界観についての報告を基に、比較文化史的考察の研究集会を行った。 10月22日、沖縄における他界観・来世観に関する報告・討論を地域班・現代班を中心に行った。 10月27日、アイオワ大学・スティーブ・ブラストス氏による日本人の他界観についての報告を基に、倫理班からの問題提起を受けて、比較文化史的考察の研究集会を行った。 11月1日〜5日、ほぼ全員が参加して、沖縄にて、ノロ制度・斎場御獄(セイファーウタキ)等を、久高島を中心に実地調査し、琉球大学・比嘉政夫氏・赤嶺政信氏の問題提起を受けて討論研究集会を行った。 3月11日〜14日、ほぼ全員が参加して、五島・平戸・生月島等のキリシタン遺跡の現地調査を行い、長崎純心女子短大・宮崎賢太郎氏の問題提起を受けて討論研究集会を行った。 上記のほかに各班別に研究会がもたれた。死生観のアンケート調査が行われ、また熊野・天童・奈良・名古屋などにおいても実地調査が行われた。
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