1993 Fiscal Year Annual Research Report
生体情報からみた児童・生徒・学生および教職員の健康に関する教育保健学的総合研究
Project/Area Number |
04401020
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Research Institution | Aichi University of Education (Abb. ; AUE) |
Principal Investigator |
天野 敦子 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (10024019)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野村 和雄 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (90024083)
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Keywords | 生体情報 / 児童・生徒 / 教職員 / 学習活動 / 生活行動 / 健康調査 / 冷え症 / 不定愁訴 |
Research Abstract |
前期(4〜7月)は、前年度の女子高校生約1000名を対象として行ったアンケート調査のなかから、生活習慣およびダイエット行動に関わる項目について検討した。次の結果が得られた。 1.生活習慣についてみれば、“小-中-現在"につれて、運動時間の減少、就寝時間・睡眠時間の不規則性や“夜型"移行がうかがえた。また、この現象は、同時期に全国の女子大学生を対象として行った、“小-中-高-現在"の各年代時についての結果と比較しても、傾向は同様であり、女子高校生の現状が示されたと考えられる。 2.ダイエット行動については、非肥満群“やせ"志向がみられた。 また、成人男子2名を対象に、10℃と30℃の環境下における生体情報の変動をみた。さらに負荷の影響を多角的に知るために職業適性検査およびクレペリン検査を加えた。今回得られたことは、次の通りである。 1.10℃の環境では、皮膚温は末梢部分の下半身で経時変化が著しいが、30℃の環境では、変化はみられなかった。 2.心拍数では、30℃の環境では増加し、10℃の環境では減少するが、血圧は逆となった。 3.職業適性検査、クレペリン検査においては、30℃の環境で筆記の作業能率の上昇がみられたが、暑熱による影響が誤謬量の多さとして現れた。10℃の環境では、手指の皮膚温の低下から作業能率が減少したが誤謬量は30℃より少なかった。 さらに、大学生を対象に食生活と体温についての測定実験、および、中学生を対象に、生活行動と生体情報について、アンケート調査を行ったが、結果については、現在整理中である。 後期(1〜3月)は、得られたデータについて討論会をかさね、報告書を作成した。
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