1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04402006
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
長島 順清 大阪大学, 理学部, 教授 (90044768)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
羽澄 昌史 大阪大学, 理学部, 助手 (20263197)
瀧田 正人 大阪大学, 理学部, 助手 (20202161)
幅 淳一 高エネルギー物理学研究所, 物理研究部, 助教授 (60180923)
中山 卓 大阪大学, 理学部, 助教授 (20243157)
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Keywords | 弱い相互作用 / CP非保存 / K中間子 / CsI / 光電子増倍管 / データ収集システム / ガンマ線検出器 |
Research Abstract |
1996年夏より始まるKTeV実験の準備は順調に進んでいる。 *CsI電磁カロリメータ用光電子増倍管の試験: 本科研費を用いて作り、改良を重ねてきた試験装置がようやく完成した。これは大光量の窒素レーザーを用いることにより、15本の光電子増倍管の増幅率、線形性、レート依存性を同時に測れたため、約2400本に及ぶ試験を比較的短時間で精度良く行うことができた。試験は全て終了し、試験に合格した光電子増倍管は米国フェルミ研究所に送った。 *超高速データ収集装置の開発: 全ファードウェアが揃い、ソフトウェアも約9割できあがった。実際に試験を行った結果、計画通りの速度でデータが読み出せること、また全てのデータをその場で解析し、事象の選別を行えることを確認した。 *CsIカロリメータの穴の周りに置くγ線検出器の開発: これはシミュレーションとテスト実験の結果をもとに設計を行い、プロトタイプの試験を行った後、実機を製作した。1996年5月に実験に組み込む。 *KTeV実験で探索する様々の崩壊についてモンテカルロシミュレーションを行い、それらに対する感度、及びバックグラウンドの種類と量を見積もった。また、解析のためのプログラムの開発も行った。 実験は1996年夏より約2年間かけて走り、データ収集、解析を行う。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] B.Schwingenheuer,et al.: "CPT Tests in the Neutral Kaon System" Phys.Rev.Lett.74. 4376-4379 (1995)
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[Publications] M.B.Spencer,et al.: "Measurement of the Branching Ratio and Form-Factor of K_L→μ^+μ^-γ" Phys.Rev.Lett.74. 3323-3326 (1995)
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[Publications] M.Weaver,et al.: "Limit on the Branching Ratio of K_L→π^Ovv" Phys.Rev.Lett.72. 3758-3761 (1994)
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[Publications] P.Gu,et al.: "Measurement of the Branching Ratio and a Study of CP for the Leptonic Decay K_L→e^+e^-e^+e^-" Phys.Rev.Lett.72. 3000-3003 (1994)
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[Publications] P.Krolak,et al.: "A Limit on the Lepton-Family Number Violating Process π^O→μe" Phys.Lett.B320. 407-410 (1994)
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[Publications] T.Nakaya,et al.: "Measurement of the Branching Ratio of K_L→e^+e^-γγ" Phys.Rev.Lett.73. 2169-2173 (1994)