1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04402010
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
宅間 宏 電気通信大学, レーザー極限技術研究センター, 教授 (70012200)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 明 電気通信大学, レーザー極限技術研究センター, 助手 (10215709)
清水 和子 電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (30017446)
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Keywords | レーザー冷却・トラップ / 極低温原子 / 原子光学 |
Research Abstract |
昨年度準備された実験装置を用いて,超低速ネオン準安定状態原子の収束実験を試みた。磁気光学トラップ中の極低温ネオン気体に598nmのパルスレーザー光を集光してJ=0の非磁性状態へ移行させ,極低温原子の点光源を発生する。39cm真下に上端があるTM01モードの円筒形マイクロ波共振器(共振周波数17GHz,長さ13cm,Q値9,000)中を落下した原子が共振器の下端から20cm真下に位置するマイクロチャネルプレートに蛍光板を組み合わせた2次限検出器で検出され,CCDカメラとビデオテープで時間分解記録される。雑音除去のためにマイクロチャネル板にゲートを設けて必要な時間帯だけの像を観測した。この方法をうまく使えば,時間分解法で色々な速度の原子の像を分離して検出し,原子レンズの難点である色収差に当たる誤差を信号強度を犠牲にせずして除去する可能性がある。数値計算の結果によると,マイクロ波入力3Wで収束する筈である。 観測結果は,マイクロ波電場の存在によって確かに多数の原子が中心部に集まることが観測された。以上の結果,世界で初めての軸対称原子レンズの予備実験は予定通り成功した。 今後は,より信号/雑音比を向上し,収差についての検討を行うと共に,収束のみでなく結像実験を試み,さらには2次電子検出装置を開発して分解の宇土倍率の向上の可能性を作りたい。
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Research Products
(1 results)