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1992 Fiscal Year Annual Research Report

対流圏光化学反応によるオゾンの生成と消失

Research Project

Project/Area Number 04402012
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

小川 利紘  東京大学, 理学部, 教授 (70011616)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 近藤 豊  名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (20110752)
北 和之  東京大学, 理学部, 助手 (30221914)
岩上 直幹  東京大学, 理学部, 助教授 (30143374)
Keywords対流圏光化学 / 対流圏オゾン / 対流圏酸化窒素類 / 対流圏メタン / 対流圏一酸化炭素 / オゾン前駆気体
Research Abstract

対流圏オゾンはその温室効果と大気の酸化活性度を決める因子として大気環境上重視される。近年グローバルな規模で対流圏オゾン濃度が増加している徴候があり、その原因としてオゾン前駆気体の濃度増加によるオゾンの光学反応生成があげられる。オゾン前駆気体には酸化窒素類、メタンその他の炭化水素類および一酸化炭素があるが、発生源や大気濃度分布のデータが不足しているので定量的把握には限界がある。
この研究では対流圏におけるオゾン、種々の酸化窒素類および一酸化炭素の空間分布・時間変動、またメタンの発生源・空間分布・時間変動を総合的に観測し、光化学数理モデルによってオゾンの生成・消滅過程を定量的に理解することを目的としている。
平成4年度においては、(1)すでに測定法を確定している対流圏一酸化窒素と総酸化窒素類の測定器の改良および性能テストを行った。さらに(2)酸化窒素類中の二酸化窒素、三酸化窒素、亜硝酸を測定するため予備的検討を行ったが、わが国の都市大気で長光路吸光分光法を適用することは既有装置では困難であることが判明し、予算の使途を一部変更してオゾン測定器の購入と航空機搭載用への改良に充てることにした。また(3)一酸化炭素測定器の整備については別途予算を充てて実現することにした。(4)メタンの連続測定器については移動体搭載用測定器の改良を進め、自動車および飛行船に搭載してテストを行った。その結果、飛行船上では5パーセント以下の誤差で測定できることを確認し、首都圏上空の予備的観測により湾岸域においては比較的メタンが高濃度であることを見出した。また、稲田や沼地で移動観測を行い、メタンの空間分布から発生量を推定することを試みた。

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Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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