1992 Fiscal Year Annual Research Report
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04403019
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| Research Institution | Ehime University |
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Principal Investigator |
尾崎 庄一郎 愛媛大学, 工学部, 教授 (80145060)
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| Keywords | イノシトールポリリン酸 / イノシトール三リン酸 / 蛍光 / カルシウム放出 / 細胞内情報伝達 / IP_3 / 膜透過 / ミオイノシトール |
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| Research Abstract |
1.イノシトール(1、4、5)三リン酸〔Ins(1、4、5)P_3〕の短工 合成
ラセミ体のシクロヘキシリデン-ミオイノシトールに酵素の存在下に無水酢酸を作用させたところ、光学的位置選択的にアシル化がおこり、残った化合物が光学的にほぼ純粋な2.3-シクロヘキシリデンミオイノシトールであることがわかった。この化合物を酵素の存在しない条件でアシル化することにより、6位と5位がアセチル化された化合物が生成した。これらをリン酸化することにより、短工程でそれぞれIns(1、4、5)P_3、Ins(1、4、6)P_3に導くことができた。
2.蛍光性をもつイノシトールポリリン酸(Ins Px)の合成
2位の2酸基を利用して、ここにアミンをつけ、その先にFITC基をつけた化合物を合成することができた。生化学者に送って、細胞内の分布、挙動の観察をお願いしている。
3.細胞膜を通過できるイノシトールポリリン酸の合成
Ins Pxが細胞膜を通過できるようにするためには、親油性基により電荷を消すないし小さくする必要がある。そのために、リン酸のモノエステルをジエステル、トリエステルに変える必要がある。まづ、イノシトール(1、4、5)P_3のトリメチルエステルを合成した。しかし、この物質は、細胞内でカルシウムを放出しないことがわかった。そこで、フェノキシエチルをつけた化合物を合成し、そのCa放出能を調べていただいている。同じ目的でピロリン酸型の化合物を合成しようとしている。
4.ホスファチジルイノシトールポリリン酸の合成
ホスファチジルイノシトール(4、5)ニリン酸の合成を行っているが、最終工程で難航している。
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[Publications] S.Ozaki: "Synthesis and biological properties of 2-substitued myoinositol 1,4,5-trisphosphate and logues directed toward affinity chromatography and photoaffinity labeling" Cabohydrate Res.,. 234. 189-206 (1992)
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[Publications] T.Kanematus: "Putative Inositol 1,4,5-Tresphosphate Binding Proteins in Rat Brain Cytoslo." J.Biolog.Chem.,. 267. 6518-6525 (1992)
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[Publications] Y.Watanabe: "A new efficient method for resolution of myo-inositol derivatives by enzymi catalyzes regio-and enantio-selective esterifcation in organic solvent" Tetrahedron Lett.,. 33. 1911-1914 (1992)
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[Publications] S.Ozaki: "Synthesis and some prorerties of myo-inositol 1,4,5-tris(dihydrogen phosphate)" J.Chem.Soc.,Perkin Trans.1.729-737 (1992)
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[Publications] T.Akiyama: "A chiral synthesis of D-myo-inositol 1-phosphate starting from L-quebrachitol" Bull.Chem.Soc.Jpn.,. 65. 366-372 (1992)
