自然景観にシミュレーションのダイナミックスモデルに関する研究

1992 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 04404008
• Research Institution: Osaka Prefecture University
• Principal Investigator: 安部 大就 大阪府立大学, 農学部, 教授 (10081530)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 山本 聡 大阪府立大学, 農学部, 助手 (10231672) ; 下村 泰彦 大阪府立大学, 農学部, 助手 (50179016) ; 増田 昇 大阪府立大学, 農学部, 助教授 (00181652)
• Keywords: 自然景観 / 景観シミュレーション / コンピューターグラヒックシステム / 地形復元モデル / 景観復元モデル / 景観評価 / 地形情報 / 景観情報

Research Abstract

本研究は、平成4年度から助成を受け、3年計画で研究を進めているものである。
平成4年度においては、自然景観シミュレーションのダイナミックスモデルに関する研究の研究方法の細部検討、シミュレーションモデルの検討、入力データの収集、システム開発の4課題を中心に研究を実施した。
研究方法の細部検討に関しては、ケーススタディを通じてシステム開発やシミュレーションモデルの開発を行うといった方法論を設定した。ケーススタディとしては、1980年代以降、急速な都市化の進行が見られる大阪府内の南河内地域をスタディエリアとして、メッシュアナリシス(単位メッシュ:1辺250m)によって1980年、1990年の地形及び植生情報をデータ化し、10年間の地形や植生の改変状況を分析し、その改変状況を視覚モデル化するとともに改変以前の復元モデルの構築を試みた。その結果、ワークステーションをCPUとするコンピュータグラヒックシステムを応用して、地形情報を3次元画像として表現するための3次元地形レンダリングのためのシスムを構築するとともに地形の3次元画像に植生情報を書き込むためのシステムを構築した。さらに、地形や植生の改変が認められた区域をスケールアップし(単位メッシュ:1辺50m)、改変以前の地形を視覚モデル化し、その3次元画像上に立面上(2次元)の植生情報を書き込むためのシステムを構築し、景観復元モデルの作成に成功した。また、植生情報の中の樹種に対応した年次変化や季節変化に係わる視覚データの収集を実施している。