1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04404012
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
中須賀 常雄 琉球大学, 農学部, 助教授 (40045133)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 一紘 琉球大学, 農学部, 助教授 (50045126)
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Keywords | マングローブ / 微気象 / 保全林施業 |
Research Abstract |
調査地の西表島後良川における林分調査の結果,当地のマングローブ林は,海側前面にマヤプシギ,ヒルギダマシ群落,ヤエヤマヒルギ群落,河岸にはヤエヤマヒルギ群落,オヒルギ群落が帯状に分布していた。そこで,群落としては前面のマヤプシギと内陸部の河岸に分布するオヒルギに気象観測塔を設置することにした。観測塔は足場用の鉄パイプを組立てて、ヤマプシギ林では6m,オヒルギ林では12mの高さとし,温・湿度センサーを各4点,風向,風速計を各2点,熱流板を各1点設置してデータロガーにデータを集積している。機器の設置が計画より少し遅れたが,現在データを集積中である。収集したデータについては分析を進めているが、まだ短期間なので全般的な傾向については言及できないが,冬季のデータ分析は,風向・風速は前面と内部及び林外と林内での違い,地温が潮汐によって大きい影響を受けることなど,マングローブ林の特徴が得られている。今後,測定を継続し,マングローブ林域の微気象について年間を通しての傾向及び防風林としての機能等について分析してゆく予定である。また,炭酸ガスの分布についても測定して,マングローブ林の生産についても検討する予定である。
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Research Products
(2 results)