1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04404036
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
斎藤 和雄 北海道大学, 医学部, 教授 (80000917)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細川 敏幸 北海道大学, 医学部, 助手 (00157025)
斎藤 健 北海道大学, 医学部, 助手 (40153811)
神山 昭男 北海道大学, 医学部, 講師 (90215202)
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Keywords | ストレス / 余裕能 / 脳 / 神経伝達機構 / 処理 / 労働 |
Research Abstract |
現代社会におけるストレス問題は複雑多岐に渡り、人間生活に様々な影響を与えている。これらは社会生活、職業生活、家庭生活に係わる生活関連ストレス、人間関係による心理的ストレス、労働に関連する職場ストレスとして存在し、生命現象と強い係わりを有している。 本研究では、これらの各種生活関連ストレスが生命現象を維持する上で、如何なる生理生化学的影響を与えているかを明らかにする。さらにストレス処理の神経科学的機構とストレス対処能との関係およびストレス処理の余裕に関する生理学的機構を解明する。 本年度は研究計画全体の初年度であり、研究対象者の抽出を行ったのち、それらの対象者に対して以下の調査ならびに諸検査を実施した。すなわち、1.10才代から70才代までの各年令階層を対象として、GHQ、THI、CES-D、MPIなどを用いた質問紙調査、 2.各年令階層より抽出した被験者を対象として、脳波計、誘発電立検査装置(新規購入済み)を用いた、脳波、聴性脳幹反応(ABR)、SEP等の電気生理学的検査やポケットフリッカー、VRT、TAF等のパフォーマンス検査(現有備品)、 3.同一被験者を対象として、高速液体クロマトグラフィを用いた尿中、血中カテコールアミンおよび、アミノ酸、GABA、5-HT等の測定、をそれぞれ行った。そしてこれらの調査ならびに検査、測定結果について、以下の点に着目しながら解析を進めた。すなわち、 1.職場ストレス、学校生活ストレス、家庭生活ストレス等の各種ストレスに認められる量的、質的特徴の抽出、 2.各種ストレスと労働条件、ライフスタイル、ライフイべント、デイリーハッスル等との関連性、 3.各種ストレスによる高次神経係への影響、とりわけ神経伝達系、神経内分泌系の時間変動や測定項目間の相互関連性、等を追求した。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 斎藤 和雄: "ストレス研究に関する最近の知見とその展開" Therapeutic Research. 12. 49-66 (1991)
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[Publications] Noboru Iwata: "Type A personality,work stress and psycholgical clistress in Japanede aclut employees" Stress Medicine. 8. 11-21 (1992)
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[Publications] 神山 昭男: "ストレスと血圧および心拍数の周期変動" Therapeutic Research. 13. 2495-2497 (1992)