1992 Fiscal Year Annual Research Report
子宮内膜癌の発生・増殖におけるエストロゲンやそのレセプター遺伝子機構に関する研究
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04404065
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| Research Institution | Gifu University |
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Principal Investigator |
玉舎 輝彦 岐阜大学, 医学部, 教授 (70079870)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今井 篤志 岐阜大学, 医学部附属病院, 助手 (40193643)
森 秀弘 岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (50190997)
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| Keywords | 子宮内膜癌 / 発生・発育 / エストロゲン作用発現機構 / エストラジオール・エストロン / オンコジーン |
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| Research Abstract |
正常子宮はエストロゲン依存性に増殖をする。それに由来する子宮内膜癌もエストロゲンガイニシェーターやプロモーターとなり発生し、またエストロゲン依存性に増殖する場合もある。この点と関連して、エストロゲン作用発現機構から以下の結果が得られた。
(1)マウスの実験系で、発癌剤ニトロソウレアに併用したエストラジオールのみならず、その代謝物であるエストロンは子宮内膜癌ならびに近似病変を誘発しうる。
(2)ヒト子宮内膜癌では、エストラジオール以外にエストロンならびにエストリオールと結合する受容体が存在する。特にエストロンとは受容体量が多いため、何らかの子宮内膜癌の発育に関連する可能性が推測される。
(3)ヒト子宮内膜癌の細胞質に、エストロゲンと結合する分子が存在し、黄体ホルモン剤酢酸メドロキシブロゲステロン投与によりその結合が減少する。一方、ヒト子宮内膜や内膜癌に、SHBG(steroid hormone binding globulin)のmRNAが発現している。このことから、SHBGは子宮内膜細胞ならびに内膜癌細胞で合成され、そこでのエストロゲンの作用発現に関係していると考えられる。
(4)ヒト子宮内膜癌でオンコジーンであるras、erb、erbB、src、ならびにEGF受容体、エストロゲン受容体の発現をmRNAまたは産物で検討すると、単独発現でなく、相互発現が腫瘍発生・発育に関係していることが考えられた。
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[Publications] Hardjolukito,E.S.R.,et al.: "The relationship between steroid receptor and oncogene expression in sex steroid dependent tissue malignanecy." Indonesian J.Oncology. 3. 7-10 (1992)
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[Publications] Niwa,K.,et al.: "Rapid induction of endometrial carcinoma in ICR mice treated with N-methyl-N-nitrosourea and 17 -estradiol." Jpn.J.Cancer Res.82. 1391-1396 (1991)
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[Publications] Yokoyama,Y.et al.: "Effect of medroxyprogesterone acetate on immunohisto-chemical expression of estradiol in endometrial carcinoma" Tumori. 78. 172-175 (1992)
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[Publications] Yokoyama,Y.et al.: "Scattering of the selver-stained proteins of nucleolar orgraniZer regions in Ishikawa cells by actinomycin D." Experimental Cell Res.202. 77-86 (1992)
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[Publications] Niwa,K.et al.: "Silver-stained nunleolar organizer regions in the normal,hyperplastic and neoplastic endometrium." Virchows Archiv.A.Pathol.Anal.419. 493-497 (1991)
