1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04404077
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
藤林 孝司 東京医科歯科大学, 歯学部, 講師 (80013978)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東 みゆき 順天堂大学, 医学部, 助手 (90255654)
鎌田 伸之 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (70242211)
石井 正俊 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (70212826)
高橋 雄三 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (50014329)
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Keywords | 口腔癌 / 養子免疫療法 / LAK細胞 / 化学療法剤処理 / サイトカイン / CD28 / B7 / BB1 / B70 |
Research Abstract |
1.口腔癌患者の養子免疫療法の研究 口腔癌患者末梢血リンパ球を抗CD3抗体とIL-2で培養して誘導したLAK細胞を当該患者に戻す養子免疫療法を行った。CD3/IL2誘導LAK細胞の単位細胞当りの細胞障害活性は、IL2単独誘導のLAK細胞に比し低値であったが、細胞数増殖は大幅で全細胞障害活性は高値を示した。 2.LAK細胞誘導における併用化学療法剤の影響の研究 口腔癌由来細胞株NAを用いて、サイトカインや化学療法剤で処理して、LAKに対する感受性の変化、および腫瘍細胞上のHLA抗原および接着分子の発現状況を検討した。IFN-γ処理はLAKに対する感受性は低下させたが、HLAクラスI抗原およびICAM-1発現を増強した。PEP処理も同様の反応であったがICAM-1はまだ検討中である。5FU,CDDP処理は、LAKに対する感受性を増強し、5FUはクラスI抗原発現を増強したが、CDDPはわずかに減弱させた。 3.腫瘍特異的細胞障害性T細胞の誘導におけるCostimulatory factorとしてのCD28分子の研究休止期のT細胞から活性型CTL細胞を誘導するためには、MHC上の特異抗原の存在の他に、Costimulatory factorとしてT細胞活性化抗原であるCD28分子が重要であることを見い出した。一方CD28分子のリガンドであるB7/BB1は抗原提示細胞に発現しているが、ほとんどの腫瘍細胞では発現していない。そこで実験的にB7陰性マウス線維肉腫細胞株Meth AにB7遺伝子を導入し発現させると、同系BALB/cマウスへのMeth Aの生着が拒絶され、CTLの誘導が確認された。 またCD28のリガンドがB7以外にもあることを発見し、B70と名付け発現と機能について研究した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 藤林孝司ら: "口腔領域悪性腫瘍患者再発症例の細胞性免疫能に関する研究" Biotherapy. 7. 150-157 (1993)
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[Publications] 藤林孝司ら: "口腔領域悪性腫瘍患者の細胞性免疫能に対するOK-432の効果" Biotherapy. 7. 158-166 (1993)
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[Publications] Yoshiyuki Mori and Yuzo Takahashi: "Studies on induction of antitumor cytotoxicity on tumor infiltrating lymphocytes of patients with oral malignant tumors." Dentistry in Japan. 30. 80-86 (1993)
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[Publications] 湊 秀次 ほか: "化学療法剤処理口腔扁平上皮癌由来細胞株のLAK感受性と細胞膜抗原" 第38回日本口腔外科学会総会抄録集. 193-193 (1993)
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[Publications] Miyuki Azuma,et al.: "B70 antigen is a second ligand for CTLA-4 and CD28." Nature. 366. 76-79 (1993)
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[Publications] Miyuki Azuma,et al.: "Requirements for CD28-dependent T cell-mediated cytotoxicity." J.Immunol.150. 2091-2101 (1993)