1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04404077
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Research Institution | TOKYO MEDICAL AND DENTAL UNIVERSITY |
Principal Investigator |
藤林 孝司 東京医科歯科大学, 歯学部, 助教授 (80013978)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東 みゆき 順天堂大学, 医学部, 助手 (90255654)
鎌田 伸之 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (70242211)
石井 正俊 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (70212826)
高橋 雄三 東京医科歯科大学, 歯学部, 講師 (50014329)
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Keywords | 口腔癌 / 養子免疫療法 / LAK療法 / 免疫能 / costimulatory分子 / CD28 / CD80 / CD86 |
Research Abstract |
口腔癌患者LAK養子免疫療法による免疫能の評価: 手術、放射線、化学療法にLAK養子免疫療法を併用した口腔癌症例について、末梢血中の免疫学的検査値の変動を調べた。測定項目はCD2,CD3,CD4,CD8,CD11b,CD56,CD57,NK活性などである。手術例では一時的な白血球の増加をみるがその後低下し、LAK養子免疫療法を行うと白血球に対しては影響しないが、リンパ球数は増加する。NK活性はリンパ球数と連動した。化学療法後LAK養子免疫療法群では同様に低下した白血球は変化せず、リンパ球数が増加し、CD11b、CD16、CD56が増強した。LAK免疫療法による宿主免疫能の回復効果が示唆された。 Costimulatory分子を介する口腔癌の免疫機構の解析: T細胞を活性化させるCostimulatory因子として、T細胞上のCD28/CTLA-4とそれに結合するB細胞や抗原提示細胞上のCD80,CD86が重要な働きをしていることが明かとなり、腫瘍免疫におけるこれらの役割について研究した。マウス肥満細胞株P815および線維芽細胞株L cellにヒトCD80,CD86遺伝子を導入し、高発現株を得、CD80-P815,CD86-P815存在下に抗CD3抗体によって誘導されるT細胞の増殖とIL-2、IFNγの産生をみると両者に差がなかった。CD80と86はT細胞のCostimulatory因子としては同等の能力を示すことが明かとなった。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Shuji Minato et al.: "Adoptive Immunotherapy for Oral Cancer Patients using Lympbokine-activated killer Cells(LAK)" 35th Am.Meeting Scientific Sessions of Korean A cad.Orale Max.-Fac.Surg. Abstract Book. 128-128 (1994)
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[Publications] 湊秀次、ほか: "口腔癌治療のLAK養子免疫療法併用による免疫学的検査値の変動" 第13回日本口腔腫瘍学会抄録集. 55-55 (1995)
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[Publications] 東 みゆき: "リンパ球活性化機序-Costimulatory分子によるT細胞機能発現の調節-" 日本臨床免疫学会会誌. 17. 654-660 (1994)
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[Publications] 八木田秀雄、東みゆき、ほか: "腫瘍特異的CTLの誘導とその遺伝子治療への応用" 実験医学. 12. 1898-1904 (1994)
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[Publications] 東みゆき、ほか: "2つのCD28/CTLA-4 リガンド、CD80(B7)とCD86(B70)の機能および発現の相違(1)" 日本免疫学会総会・学術集会記録. 24. 464-464 (1994)
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[Publications] 瀬戸口靖弘、東みゆき、ほか: "アデノウイルスベクターによるCD80遺伝子導入と腫瘍特異的CTLの誘導" Biotherapy. 9. 27-33 (1995)