1993 Fiscal Year Annual Research Report
三次元的歯冠微小形態測定システムを用いた咬合発育に伴う歯冠形態の変化に関する研究
Project/Area Number |
04404080
|
Research Institution | KYUSHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
中田 稔 九州大学, 歯学部, 教授 (40014013)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
緒方 哲朗 九州大学, 歯学部, 助手 (50204061)
立川 義博 九州大学, 歯学部, 助手 (90159012)
二木 昌人 九州大学, 歯学部, 助手 (70150480)
|
Keywords | 三次元的計測 / 歯冠微小形態 / 咬合発育 |
Research Abstract |
本研究の結果,次ぎのような諸点が明らかとなった。 1 三次元的測定システムには,接触針を用いる方法と光学的に非接触に測定する方法とがあり,歯冠微小形態の測定には,その両者の利点と欠点とを十分に考慮して用いることが肝要であり,例えば基準点の設定のような場合には接触針wo用いるのがよく,小窩裂溝のような複雑な形態や全体の輪郭形態の測定にはレーザー光を用いる非接触型が適当であることが分かった。 2 同一個体の経時的変化を観察する際には,三次元的基準面の設定が基本となるが,本研究においては,歯冠上の特定の3点を三次元的に基準化するコンピュータープログラムに開発に成功し,繰返し測定するときこのプログラムが有効であることが判明した。 3 乳臼歯咬合小面の微小形態は,下顎の三次元的顎運動の方向ときわめて類似しており,咬合を開始して後下顎運動といき機能的要素と関連しながら明らかとなった。 4 咬合小面の形態と咬合圧を同時に測定するシステムの応用により,咬合異常を示す患者の咬合力分布が簡便な計測が可能となり,治療の過程や予後を診査するに当たり,きわめて有用であることがわかった。
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] 大友裕子ら: "ラット下顎臼歯の附加結節発現に関与する遺伝要因" 歯基礎記. 31. 112-119 (1992)
-
[Publications] Yamaskiら: "The relationship between incisal overlap and direction of mandibular excursion in childreu with primary d〓" Rediatric Dent.J.2. 15-21 (1992)
-
[Publications] 早崎治明ら: "小児の滑走運動に関する研究" EMG研究会誌. 10. 87-90 (1992)
-
[Publications] 早崎治明ら: "小児の下顎滑走運動と前歯被〓との関係" EMG研究会誌. 11. 139-142 (1993)
-
[Publications] 緒方哲朗: "小児における咬合接触状態の歯年令による推移" 小児歯法. 30. 817-827 (1992)
-
[Publications] 中田稔: "小児歯科学から生理的咬合を考える" 歯界展望. 別刊. 183-192 (1992)