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1992 Fiscal Year Annual Research Report

事象関連脳電位を用いたプライミング効果の検討

Research Project

Project/Area Number 04451015
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

片山 順一  北海道大学, 教育学部, 助手 (80211845)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 古塚 孝  北海道大学, 教育学部, 助教授 (30091490)
Keywords事象関連電位 / プライミング効果 / 単語認知
Research Abstract

本年度の研究目的は,ERP解析システムの作成及び単語の繰り返しの呈示確率がERPに及ぼす効果を実際的に検討することであった。
1.ERP解析システムの作成
TEAC製コンピュータを中心に,A/D変換器を用いて脳波データを数値化し,課題条件毎,刺激タイプ毎に加算平均処理を行ってERPを算出し,さらに,その波形をプロッタに出力する一連のプログラムを作成した。加えて,被験者間総平均波形の算出,実験操作の効果をより明瞭に示すための刺激タイプ間での差波形の算出,ERPの評価のために各成分波形の頂点を同定し振幅及び潜時を算出するプログラム,さらに,決められた潜時帯での平均電位を算出するプログラムをそれぞれ作成した。
2.実験:呈示確率の効果
10名の学生に刺激文(例えば,すずめは/魚で/ない。)を呈示し,記述内容の真偽を判断させた。その際,2番目の単語が,最初の単語のカテゴリ名(SCN),異なるカテゴリ名(DCN),繰り返し(REP)の3条件を設けた。Low条件ではREPを25%,SCN及びDCNをそれぞれ37.5%とし,Med条件ではREPを50%,他を25%づつとした。
REPに対するERPに,潜時約400msの陽性電位が出現したが,Low,Med条件間で差がなく,呈示確率の効果は認められなかった。このことから,この陽性電位は低頻度事象に関連するものではなく,単語の繰り返しを反映していることが明らかとなった。また,DCNはSCNよりも陰性の電位を惹起したが,両タイプに対するERPも条件間で差はなく,これらの電位も呈示確率の影響を受けないことが示された。

URL: 

Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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