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1992 Fiscal Year Annual Research Report

離職者の生活史研究ー元炭鉱労働者を中心にー

Research Project

Project/Area Number 04451047
Research InstitutionBukkyo University

Principal Investigator

高橋 伸一  佛教大学, 社会学部, 助教授 (80154821)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) かん蔗 寂泉  佛教大学, 社会学部, 講師 (80186163)
若林 良和  松山東雲女子大学, 人文学部, 助教授 (10201146)
Keywords石炭産業 / 離職 / 生活史 / 広域移動 / 地域開発 / ネットワーク
Research Abstract

本研究は、失業にともなう生活変化を総合的に分析することにあり、その方法として「生活史法」を用い、対象として1960年代に発生した大量の炭鉱離職者を選んだものである。
炭鉱離職者の変化は、基本的に空間的を移動を軸にすれば、(1)広域移動グループ(筑豊地域から、愛知・大阪等への移動)と(2)滞留グループに分けることが可能である。失業という所得不安・生活不安に対応するには、新しい職場を求めて活動せざるを得ないが、その際に、空間的な移動が、人々のネットワークの形成・再編にどのような影響を及ぼしたのかを、二つのグループの比較研究によって明確化できると考える。
本研究の初年度は、充来の研究成果を活用し、由産炭地の復興、発展状況を調査することから着手した。特に、92年の秋から操業した九州トヨタ工場(筑豊・宮田町)が、地域の雇用にどのような役割を果たし得るのか、また、九州トヨタの労働者の2/3は愛知の豊田市での就労者であり、その多くは九州出身者であるという事実は、注目されよう。
離職者へのヒヤリング調査を実施した。まだ、そのケース数は少ないが、そこから得られた知見は少なくない。滞留層の特徴では、安定した生活基盤とネットワークが指摘される。しかし、変化と活性という点においてはいくつかの問題が見られる。移動層の特徴は、初期の不安定状況から脱し、着実な地緑的ネットワークを形成するグループが見られるものの、メンタルな定着には至っていない。離職者の多くが、中高年齢化し、退職の時期に達しつつある現在、心のよりどころの問題は重要となっている。

URL: 

Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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