1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04451051
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
杜 威 筑波大学, 教育学系, 助手 (30240683)
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Keywords | 認知過程 |
Research Abstract |
本年度は予定通り児童・生徒に対する筆記試験とインタビュー、彼らの算数・数学を担任する教師に対するインタビュー、彼らの父兄に対するインタビューを行った。現在これらのデータを集計している。 次年度は上記のデータに基づいて調査の調整と再調査を行い、データの分析・整理をした上、最終報告書を作成し刊行する予定である。 継続なので最終的な調査結果は平成5年度にまとめる予定であるが、義務教育段階における算数・数学教育にかかわる以下のいくつかの大きな問題点は本年度の調査データから示されている。 1.認知発達の観点からみると小6〜中2の期間が非常に大事な時期にもかかわらず、児童・生徒には積極的に強勉しようという関心・意欲・態度は欠けていること。そこに彼らの関心・意欲を高め、態度を育成する問題が出てくる。 2.他の職務に追われて算数・数学の授業に専念できない、特に同一クラスにいる各レベルの児童・生徒にそれぞれの対応を講ずるための準備や研究ができない状態に教師がいること。それが故により多くの児童・生徒は犠牲されている。 3.自分のこどもの勉強や成績にかなりの関心をもちながら、自らこどもの学習上の援助をしたくてできない父兄は大勢いること。父兄のこのような要望または要求をどこでどのように満たしてあげるかの問題が出てくる。
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