1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04452037
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Research Institution | Univ.of Tokyo |
Principal Investigator |
家 泰弘 東京大学, 物性研究所, 助教授 (30125984)
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Keywords | 磁気抵抗 / 変調構造 / 低次元電子系 / 層状物質 / ADMRO / フェルミ面 |
Research Abstract |
本年度,つぎのような研究成果を挙げ,(1),(2)に関してはそれぞれJ.Phys.Soc.Jpn.に発表した. (1)有機伝導体(BEDT-TTF)_2KHg(SCN)_4,(BEDT-TTF)_2NH_4(SCN)_4における角度依存磁気抵抗振動効果:結晶構造がほとんど同一であるこれら2つの物質は,その角度依存磁気抵抗振動効果が定性的にも大きく異なることが知られ,謎となっていた.われわれは磁場中の2軸回転によりフェルミ面のマッピングを行い,KHg-塩では平面状の開いたフェルミ面,NH _4Hg-塩では円柱状のフェルミ面がそれぞれ角度依存磁気抵抗振動に寄与していることを明らかにした.さらにKHg-塩における磁気抵抗振動をモデル計算によって定量的に再現することができた. (2)層状合成金属であるグラファイト層間化合物において極めて明瞭な角度依存磁気抵抗振動効果を観測した.SbCl_5をインターカレートしたグラファイトにおいて角度依存磁気抵抗振動効果とともにシュブニコフドハース効果を観測した.これらを総合してフェルミ面の決定を行うことができる. (3)アモルファスMoGe/Ge多層膜の超伝導異方性および垂直伝導を測定した. (4)GaAs/AlGaAsヘテロ界面2次元電子系に変調磁場をかける試みを行った.1次元のすだれ状ゲード電極を強磁性体で作成し,一様磁場を変調することを試みている.格子不整合による歪みの効果によるワイス振動と周期磁場による効果を分離する条件を探っている段階である.
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[Publications] Y.Iye et al.: "The Origin of Anomalous Angular Dependent Magnetoresistance Oscillation Effect in α-(BEDT-TTF)_2KHg(SCN)_4" J.Phys.Soc.Jpn. 63. 674-684 (1994)
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[Publications] Y.Iye et al.: "Resonant Angular Oscillation of Magnetoresistance in Synthetic Layered Metal:Stage 2 SbCl_5-Intercalated Graphite" J.Phys.Soc.Jpn.(印刷中).
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[Publications] R.Yagi and Y.Iye: "Oscillatory Magnetoresistance in Two-Dimensional Electron Systems in a Periodically Modulated Magnetic Field" J.Phys.Soc.Jpn.62. 1279-1285 (1993)
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[Publications] R.Yagi and Y.Iye: "The Angular Dependent Magnetoresistance Oscillation Effect of Cylindrical Fermi Surface with Different Corrugation Symmetries" Solid State Commun.89. 275-281 (1994)