1992 Fiscal Year Annual Research Report
沖縄トラフの中央地溝および熱水域の北方延長の探査・研究
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04452078
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| Research Institution | University of the Ryukyus |
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Principal Investigator |
木村 政昭 琉球大学, 理学部, 助教授 (20112443)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古川 雅英 放射線医学研究所, 環境衛生研究部, 技官 (40238671)
小野 朋典 琉球大学, 理学部, 教務職員 (70233583)
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| Keywords | 沖縄トラフ / 中央地溝 / リフティング / 背弧海盆 / 琉球弧 / 熱水域 / 熱水性鉱床 / 地磁気異常 |
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| Research Abstract |
1992年4月に、長崎丸(長崎大学)および「かいよう|(海洋科学技術センター)による沖縄トラフ北部域の調査を行い、5月に「しんかい2000」による潜水調査を行った。11月にプロトン磁力計が入り、沖縄トラフ北半部の中央地溝に属する南奄西海丘付近の調査を「かいよう」で行った。当初は、記録にノイズが入ったが、その原因が他の電源にあることがわかり、とりのぞくことができた。記録については現在解析中である。これに、従来得られている地磁気データを加えて、沖縄トラフ中央地溝の北方延長を検討する。以下、これまでの得られた結果を報告する。
1)従来はっきりしなかった沖縄トラフの北半部にも活動的な中央地溝が認められることがほぼ明らかになった。そして、一部を除いて中央地溝と火山域とみられる異常が良く一致することがわかった。しかし、北半部の南部の方で、地磁気異常が認められていないのに中央地溝の存在する所があり、これが熱水域と一致するかどうか今後の検討課題が残った。
2)沖縄トラフ中央地溝の北方延長は九州中部の野母半島の東側へはむりなく追えることが見えてきた。この東北方延長に現在活動中の雲仙普賢岳があり、それとの検討がいよいよ残された。今後、地磁気異常との照合により、この点が解決される見通しがたってきた。
3)沖縄トラフの北半部で火山域が広いのは、やはりなんといっても奄西海丘付近である。しかし、その北方の2つの中央地溝付近にも大きな火山岩域があることがかなり明らかになってきた。さらに、その北方の軸部についても、海底下に顕著な火成岩の貫入が予測される。また、小規模ではあっても点々と火成岩が海底に露出している様子がうかがえる。
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[Publications] 木村 政昭,林 正雄,橋本 惇,加藤 祐三: "沖縄トラフ熱水域の鳥島中央地溝および周辺の火成活動" 松本〓夫教授記念論文集. 69-80 (1992)
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[Publications] 木村 政昭,松本 剛,中村 俊夫 ほか5名: "沖縄トラフ東縁ケラマ鞍部の潜水調査ーウルム氷期の陸橋か?ー" しんかいシンポジウム報告書. 107-133 (1992)
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[Publications] 木村 政昭: "プレート・テクトニクス,地震・火山噴火" 海. 8. 13-15
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[Publications] Oshida,A.,Tamaki,K.,Kimura,M.: "Origin of the magnetic anomalies in the southerm Okinawa Trough" Journal of Geomagnetism and Geoelectricify. 44. 345-359 (1992)
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[Publications] Shiro,N. and Murakami,J. (ed.)(分担): "Geological Committee for Mineral Resources of the Russian Federation Government" Volcanic Belts and Volcanotecfonic structures of the East Asia. Seale1:3,000,000, 1992
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[Publications] 九州地方編集委員会(分担): "日本の地質「九州地方」" 共立出版社,東京, 372 (1992)
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[Publications] 木村 政昭: "噴火と地震" 徳間書店,東京, 255 (1992)
