1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04452148
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
水谷 幸夫 大阪大学, 工学部, 教授 (80028993)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤松 史光 大阪大学, 工学部, 助手 (10231812)
香月 正司 大阪大学, 工学部, 助教授 (20029292)
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Keywords | 噴霧燃焼 / 油滴群燃焼 / ラジカル自発光 / ミー散乱光 / 統計解析 / 周波数解析 / フェーズドップラー流速計(PDA) / ファイバーLDV(FLDV) |
Research Abstract |
(1)巨大コヒーレント(大規模整構造)渦を含んだ噴霧流中に火炎を形成する円柱保炎器付き予混合噴霧バーナの設計・製作を行い,火炎の安定範囲,火炎形状等を調べる予備実験を行い実験条件を確定した。 (2)アルゴンイオンレーザ(現有)のシート状ビームとイメージインテンシファイア(現有),光干渉フィルタ等を用いて,噴霧ならびに噴霧火炎の可視化を行う装置を製作した。 (3)レーザドップラ流速計(LDV)のレーザ光源をフィバー化し,後方散乱受光系を送光系に組み込んだコンパクトなファイバーLDV光学系(FLDV)を設計・製作し,(1)の火炎中における燃料噴霧油滴の速度場を計測した。 (4)フェーズドップラー流速計(PDA)の送光系を実験条件に合わせて最適設計し,渦運動する油滴の粒径と速度の同時計測を行うための準備を行った。 (5)現有の油滴ミー散乱光信号,OHラジカル自発光信号,CHバンドの火炎発光信号の同時測定のための光学系を改良して,全ての測定体積の一致度を向上させた光学系の設計・製作を行い,(1)の火炎中の多点において測定を行った。 (6)噴霧火炎の画像解析用ソフトウエアならびに信号の統計解析と周波数解析用のソフトウエアを開発・整備し,(5)の測定によって得られた3信号の同時時系列データの解析を行った。 その結果,液体燃料噴霧専焼の場合でも,噴霧油滴の蒸発と燃焼が進行し,油滴群のスケール,油滴群中の噴霧油滴の数密度が減少するにつれて,群燃焼の形態が外殻燃焼から外部・内部群燃焼を経て単滴燃焼へ遷移してゆくこと,火炎の燃焼形態は,蒸発と燃焼が進行するにつれ拡散燃焼的な傾向が強まることを明らかにした。
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Research Products
(1 results)