1993 Fiscal Year Annual Research Report
自然・人工的要因による電磁界環境とその向上に関する研究
Project/Area Number |
04452164
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Research Institution | Shibaura Institute of Technology |
Principal Investigator |
河村 達雄 芝浦工業大学, 工学部, 教授 (20013097)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 俊男 電力中央研究所, 副所長
奥村 克夫 芝浦工業大学, 工学部, 教授 (00052837)
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Keywords | 環境 / 電界 / 磁界 / 電磁界 / 雷 / コロナ雑音 |
Research Abstract |
平成5年度に実施した研究ならびにその成果の概要は下記に示す通りである。 自然雷に伴って発生する電界、磁界、電磁界については、電撃電流についての各種のパラメータについて取りまとめを行うとともに、落雷によって発生する磁界を利用した落雷位置標定について解析を行い、得られた結果について検討を加えた。 送電線および受変電所等の電力用施設から発生するコロナ雑音に関する研究については、特に多数の放電点でコロナ放電が発生している場合を対象として解析を行い、放電点の増加は衝撃性の雑音障害の可能性を増大させるとともに、気流吹き付けは負イオン吹き飛ばしによる電界抑制効果を緩和させることを明らかにした。 上記で得られたコロナパルス列をWalsh変換を行い、パルス列の変動との関係について解析を行い、従来、定性的であった両者の関係に、新たに定量的解析を加えることが可能となった。 電力施設近傍における商用周波数磁界環境については、一般に広く用いられているキュービクル型受変電設備周辺での磁界環境の判定を行い、磁界環境は小刻みな変動を伴うが、全体的には一定的な変化を示すことや負荷電流の変動の状態によって磁界環境は大きく変化し得ることを明らかにした。さらに、GIS周辺における磁界環境予測を目的として従来例のない無限遠長GILモデルを用いてEFL帯磁界環境について数値解析を行い、タンクに生じる過電流・GIL周辺の磁界分布は一様とならず、複雑な分布状態を示すことを明らかにした。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 奥村,克夫 河村,達雄: "気流中で発生するコロナ放電を源とする電磁妨害に関する基礎的研究" 電気学会論文誌. 113-B. 635-642 (1993)
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[Publications] 奥村,克夫 河村,達雄: "気流中で発生する正針端コロナ放電の超短波帯雑音特性" 電気設備学会誌. 13. 1020-1027 (1993)
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[Publications] K.Okumura S.Suminiro T.Anai T.Kawamura: "Characteristics of Negative Corona Pulse with Multi-Needles Plane Gap in Air Flows" Proceedings of the 8th lnt.SymP.on High Volage Engineering. 2. 93-96 (1993)
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[Publications] E.Matsumoto K.Okumura T.Kawamura: "Optical Measurement of Fluctuation of Negative Corona Pulse with Needle to Plane Gap in Air" Proceedings of the 8th lnt.SymP.on High Volage Engineering. 2. 89-92 (1993)
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[Publications] T.Suzuki: "Lighting Researches in Japan" Proceedings of Third lnt.Symp.on Electricity Distribution and Energy Management. 2. 755-759 (1993)