1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04452183
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
酒井 善則 東京工業大学, 工学部, 教授 (70196054)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木下 宏揚 東京工業大学, 工学部, 助手 (70202041)
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Keywords | 構造化記述 / 領域分割 / Contour model |
Research Abstract |
構造化記述した静止画像と手書き入力アブストラクト画像のマッチングの基礎となる、閉領域の客観的類似度の研究を行った。2つの閉領域類似度の大局的な評価量として、局座標空間における両者の差分面積と円(局座標空間では直線)からのずれの大きさの差を選び、次に局所的評価量として、曲率が極大となる場所における曲率の分布関数の差を選んだ。これらの各評価量に与える重みを客観的類似度と主観的類似度が近くなるように選択して、客観的類似度の計算法を求めた。多くの対象に基づいた実験の結果、ここで求めた類似度が主観的類似度に近いことを確かめた、次に動画像内の対象物体抽出法の研究を行い、動き予測による抽出法とactive contour modelの研究を行った。前者は抽出した対象物体の輪郭線の動きをもとに対象物体の動きを予測する方法であり、輪郭線上に選択した特徴点の動きを観測することにより、各部の動きを予測する。また、動きが予想より大きかった場合、予測失敗を検出する機構も供えている。この方法により動画像の各フレームごとに対象物のある範囲を限定することができる。active contour modelは各フレームごとの対象物の抽出に用いる方法であり、最初は対象物の周囲に手書きあるいは前フレームからの情報により境界線を描く。この境界線に対して(1)引力、(2)張力、(3)反力を定義する。引力、張力は常に境界線に働く力であるが、反力は対象物のエッジにぶつかった場合のみ働く。境界線は引力、張力、反力の平衡点で停止する。提案した方式によると、境界線は対象物体周辺の雑音や細かい歪を除去できることを実験的に確かめた。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] サプラン スィット 木下 宏揚 酒井 善則: "Conversion of Image Resolution for High Quality Visnal Communication" 電子情報通信学会論文誌. (1993)
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[Publications] クンラポン 木下 宏揚 酒井 善則: "視覚言話処理システムにおける手の認識法" 電子情報通信学会論文誌 DII. 75. 1489-1497 (1992)
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[Publications] H.Kinoshita M.Hashimoto Y.Sakai: "The Region Detection for Moving Image adapted to the Velocity of the Object" Proc.Pecture Coding Simposium. (1993)
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[Publications] 木下 宏揚 橋本 昌寛 酒井 善則: "対象物の移動速度に適応した動画像の領域抽出" 1992年画像符号化シンポジウム予稿. 69-72 (1992)
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[Publications] 橋本 昌寛 曽我 峰樹 酒井 善則: "力の平衡を用いた新しいActive Contour Modelの提案" 1992年度電子情報通信学会春季全国大会予稿. (1993)