1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04452188
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Research Institution | Institute of Space and Astronautical Science |
Principal Investigator |
高野 忠 宇宙科学研究所, 宇宙探査工学研究系・電波追跡工学, 教授 (80179465)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 隆弘 宇宙科学研究所, 符号. 信号理論, 助教授
藤井 陽一 東大, 生産技術研・光電子工学, 教授
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Keywords | 光アンテナ / アンテナ利得 / 曲面修整 / 支持構造 / 製作誤差 / 金属反射率 / 空間ビーム伝送 / 連接符号 |
Research Abstract |
光アンテナについては、まず基本形として2枚の反射鏡で構成されたアンテナについて、鏡面修整プログラムを作成した。ガウス光学系に較べ、アンテナ利得を1.5dB改善できること、従って重量が約40%削減できること、が示された。もう一つの基本形である1枚レンズの修整アンテナでは、形状が極端なメニスカスになり非現実的と思われる結論を得た。 次に実際の製作を前提として、支持構造や製作誤差による性能劣化について解析した。2枚の反射鏡を可動機構で支持するものは、実験に際しパラメータを変えられるので柔軟性があるが、反面価格が高くなり検討課題も多くなる。従って1枚のガラスの両面に主反射鏡と副反射鏡を作りつける一体型が、とりあえず有利と思われる。製作誤差による性能劣化は、所望の開口面分布や等価F/D値により影響を受けることが、数値計算により示された。光波領域における金属の反射率は、Alで85%、Agで95%となる。これらを基に、アンテナ利得の改善策と実現可能な値を明らかにした。今後、実証モデルを製作する予定である。 光ビームの空間伝送については、市販の映像信号の光空間伝送装置(LED使用)のビーム形状を測定した。今後、光学系によりビームを変換し、遠方パターンを観測する手法については検討していく予定である。 伝送符号については、リードソロモン符号およびこれと畳込み符号との連接符号の符号誤り特性について検討した。特に光電力対雑音電力比が変化する時に、符号化率(伝送シンボルの中で中で情報が占める比率)を適応的に変化する符号化法を提案した。
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Research Products
(2 results)