1992 Fiscal Year Annual Research Report
多方向不規則、複合外力下に於ける係留浮体の非線形応答に関する研究
Project/Area Number |
04452217
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
井上 義行 横浜国立大学, 工学部, 教授 (60126373)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒井 誠 横浜国立大学, 工学部, 助教授 (00232025)
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Keywords | 係留システム / 浮体式構造物 / 非線形応答 / 複合外力 / 多方向不規則波中 / 係留浮体 / 非線形外力 / 係留設計法 |
Research Abstract |
様々な浮体式構造物の開発にとって重要な位置を占める係留システムは高次の流体力による浮体の非線形応答を精度良く推定しなければならず、さらに、係留システムも多岐に亘っているために、係留システムの合理的な設計を困難にしている。したがって、最適係留システムを選定し、信頼性の高い合理的設計法の開発が必要である。 これらの事項に関連して、近年、多方向不規則波中や複合外力下に於ける係留浮体の応答に関する研究が盛んに行われるようになった。しかしながら、これらを統合し、様々な係留システムの設計に適用できるような研究は未だ行われていない。 そこで、外力の取扱いはこれらの研究成果を参照し、さらに改良を加えて統合し、多方向不規則、複合外力下に於ける係留浮体の非線形応答に関する研究を行う。 係留システムとしては一点係留、ターレット係留及び多点係留等を想定し、浮体構造物の形状や大きさ、水深や海象条件は特に限定せず、与えられた海象、浮体、位置保持条件等から最適係留システムを見いだせるような、係留浮体の非線形応答解析を行い、合理的な係留設計法に資することを目的とする。 本年度の研究実績の概要を列記すると以下の通りである。 (1)多方向不規則波中に於ける非線形外力の計算法を改良し、従来の実験や計算結果と比較し、検証した。 (2)変動風による荷重や潮流抵抗を多方向不規則波による外力に加え、これらの外力による係留浮体の応答に関するシミュレーション計算プログラムを作成した。 (3)これらの研究成果の一部を海洋構造物の挙動に関する国際会議(BOSS'92)および日本造船学会講演論文に発表した。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Y.Inoue&W.Y.Xue: "Slowly Varying Drift Forces in Directional Waves" Proceedings of the sixth International Conference on Behaviour of Offshore Structures. 2. 1184-1192 (1992)
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[Publications] 井上 義行、薛 為一: "方向スペクトル波中の変動標流力と長周期運動に関する数値シミュレーション" 日本造船学会論文集. 172. 27-34 (1992)