1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04452218
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
内藤 林 大阪大学, 工学部, 助教授 (20093437)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高木 健 大阪大学, 工学部, 助手 (90183433)
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Keywords | 非定常波動場 / 画像処理 / 特異点分布 / 振幅関数 |
Research Abstract |
本研究課題の初年度として実施した研究の結果次のような成果を得ることができた。 1.実験設備の検討を行うために高校物理の教材として市販されている簡易造波機水槽を使い,光源のあり方及びカメラ位置の検討等種々の技術的検討を行った。その結果,通常のカメラでもある一定の範囲の中で,波の高低を濃淡の差として抽出できることが判った。 2.上記の検討のうえに立ち,実験用装置の設計を行った。基本的には五つのシステムより成り立っているものである。(1)水槽(2m×2m×0.4m:アクリル製) (2)水槽支持台 (3)造波装置及びその駆動部 (4)投光器の設置台 (5)カメラ,ビデオの架設台 の五システムである。更にオプションとして将来の拡張に耐えられるような設計にした。ただし,この装置を使用しての実験は今年度実施することができなかった。 3.理論研究の分野では,非定常波動場を計算するプログラムの整備をほぼ完了することができた。特に,非定常波動場を作り出す原因となる流体力学的特異点分布と波動場の相互関係について検討を深めた。このことは,波動場の構造を理解するうえで欠かすことのできないものである。これらの結果,特異点同志の相互干渉が非定常波動場にどのように現われるか知ることができた。 4.非定常分野以外の,定常波動場を研究しているグループとの協同作業を発展させることができた。
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