1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04452219
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
長 尚 信州大学, 工学部, 教授 (10020968)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小山 健 信州大学, 工学部, 助教授 (40021026)
三井 康司 信州大学, 工学部, 教授 (20021008)
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Keywords | 安全性 / 経済性 / 設計法 / 信頼性理論 / 安全係数 / 限界状態設計法 |
Research Abstract |
1.部分安全係数決定の基本に関する次のような成果が得られた。 (1)強度項と荷重項をそれぞれ一つの確率分布で表現する時、その確率分布とパラメータの設定には十分注意しなければならないことが分かった。特に扱い易いためにしばしば用いられる正規分布及び対数正規分布を用いる場合には、結果として非現実的な議論をするおそれがある。 (2)費用と耐久性を考慮したコンクリート床版の最適かぶり厚さについて知見が得られた。 (3)事故・災害の考え方について提言し、安全性・経済性と設計の絡みについても考察を加えた。 (4)今後利用が予想されるエアービーム構造物の簡易数値解析手法を提案した。 2.これまで許容応力度設計法で設計された、典型的な道路及び鉄道鉄筋コンクリート構造物の設計計算例について、経済性と安全性の水準の評価が一部明らかになった。 3.上記の構造物を限界状態設計法で設計し、経済性と安全性の比較について数値的結果が一部得られた。 4.常時と地震で断面寸法が決まる場合の許容応力度設計法と限界状態設計法による、安全性と経済性の評価方法についての検討を終え、具体的な評価を行っている。 5.限界状態設計法で用いる部分安全係数の数値と、従来の許容応力度設計法での経済性と安全性の関係が一部明かになった。 6.これまでの許容応力度設計法では安全性にかなりばらつきがあるが、限界状態設計法ではばらつきが小さくなることが、数値的に確かめられた。その結果を積極的に取り入れた部分安全係数の検討を行っている。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 小山 健: "ファジィネスを考慮したコンクリート床版の最適かぶり厚さについて" 土木学会論文集. 465/IV. (1993)
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[Publications] 長 尚: "事故・災害に関する基礎的考察" 土木学会論文集. 462/IV. (1993)
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[Publications] 永谷 秀樹(共著:三井 康司): "エア・ビーム構造物の簡易数値解析手法に関する研究" 日本建築学会構造系論文報告集. (1993)
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[Publications] 長 尚: "構造信頼性設計" 山海堂, 255 (1993)