1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04452234
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
西村 司 東京理科大学, 理工学部, 助教授 (40103064)
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Keywords | NOAA直接受信解析 / 海流乱流場 / 組織的渦構造 / wavelet解析 / 乱流境界層 / 逆カスケード過程 / 回転系水理模型実験 / 黒潮変動 |
Research Abstract |
平成5年度の研究実績を列挙すると以下のようになる。 (1)継続中のNOAA直接受信解析システムの能力強化を行なった。大容量光磁気ディスクを使って、1988年夏からの直接受信データおよび1975年以降のNOAAのCCTデータのベースをつくり、高速度パソコンによる画像処理を実現した。 (2)海洋乱流場中の組織的渦構造の強調処理のためのハイパスフィルタ、渦度場および発散場の演算と表示および沿岸潮位時系列データのwavelet解析のプログラムが実用レベルで稼働した。 (3)黒潮のシアーによって太平洋沿岸に発達する乱流境界層が観測された。1988年2〜3月における渦度の発生と乱流境界層の発達、4月中旬における遠州灘冷水塊への逆カスケードと黒潮の蛇行への変化、6月の低気圧通過を引き金とする冷水塊の減衰と黒潮の非蛇行への変化が検出された。 (4)四国海盆中の膠州海山が右転暖水渦をlockすることが見出され、黒潮変動と四国海盆中にlockされた組織的渦構造との関連性への手掛かりが得られた。 (5)格子乱流に関連する回転系水理模型実験によって、閉じた海域における3次元乱流場からの組織的渦構造への逆カスケード過程を調べた。 (6)おなじく回転系水理模型実験によって、閉じた海域における乱流ジェットの組織的渦構造への変化のプロセスを調べた。 (7)歪み率25の50万分の1大阪湾潮流乱流場Rossby/Froude相似水理模型実験を行ない、さきの歪み率50の実験との比較により模型実験のスケール効果を調べた。 (8)得られつつある組織的渦構造の知識にもとづいて過去の衛星・海上データの解析を行ない、本研究の応用手法を確立した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 西村司: "回転系潮流乱流場の組織的渦構造と湾や灘の質量輸送" 海岸工学論文集. 40. 226-230 (1993)
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[Publications] 西村司: "黒潮乱流場の沿岸潮位データwavelet解析" 日本リモートセンシング学会第14回学術講演会論文集. 14. 91-94 (1993)
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[Publications] 西村司: "日本海海洋乱流場の組織的渦構造" 日本リモートセンシング学会第14回学術講演会論文集. 14. 95-98 (1993)
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[Publications] 西村司: "日本列島周辺海洋乱流場の組織的渦構造-1993年春" 日本リモートセンシング学会第15回学術講演会論文集. 15. 83-86 (1993)
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[Publications] 西村司: "1993年春季の日本周辺海域の流動-NOAAU,12/AVHRR遠赤外データの解析" 1993年度日本海洋学会秋季大会講演要旨集. 254-255 (1993)
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[Publications] 西村司: "日本海海洋乱流場の全体平均から「対馬暖流」へ" 1993年度日本海洋学会秋季大会講演要旨集. 256-257 (1993)