1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04452236
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
太田 勝敏 東京大学, 工学部, 教授 (10011149)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
室町 泰徳 東京大学, 工学部, 助手
原田 昇 東京大学, 工学部, 助教授 (40181010)
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Keywords | 駐車場 / 駐車政策 / シミュレーション / 非集計交通行動モデル |
Research Abstract |
平成4年度では、具体的なケーススタディ対象地域として千葉県柏市を選択し、9月当地において駐車場利用状況調査を行った。現在では、調査データを基に非集計駐車需要予測モデル、駐車需要配分モデルに関する一連の分析を詳細に進めている状況にある。特に非集計駐車需要予測モデルでは、従来の駐車料金や目的地までの徒歩時間といった主要な変数間の相対的なウエイトに加えて、駐車場待ち時間を、駐車場情報案内として利用者に提供した場合の駐車場待ち時間ウエイトが得られており、駐車需要配分モデルを介して、駐車場情報案内システムの効果がより具体的に把握されることとなった。また、地域速度-交通量関係は、駐車需要配分モデルのアウトプットとして得られる駐車場パフォーマンス関数を介して取り扱うこととし、実際のシミュレーションによりその関数型を検討した。地域全体の集計的な駐車サービスレベルを示す駐車場パフォーマンス関数は、当該地域の駐車場計画に関して重要な情報を与え得る。各駐車政策が関数型状にどの様な影響を与えるかがシミュレーション分析により検討されている。 一方、各モデルの作業環境は、大型計算機とパソコン(NEC PC-9800)に分散し、駐車需要配分シミュレーションモデルでは、1日3千台〜1万台程度の車をマイクロシミュレーションにより配分していたが、平成4年度ではデータ処理系を統合して、1回のシミュレーション速度の大幅なスピードアップ(約100倍)を実現した。さらに、モデル間でデータ・フォーマットを調整する作業が残されており、これに基づくデータ入出力の簡便化により迅速な駐車政策シミュレーションが可能となる。
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Research Products
(1 results)