鉄骨立体架構の弾塑性大変形地震応答解析のための簡易部材モデル

1992 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 04452243
• Research Institution: The University of Tokyo
• Principal Investigator: 高梨 晃一 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (60013124)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 陳 以一 東京大学, 生産技術研究所, 助手 (00242123) ; 洪 起 東京大学, 生産技術研究所, 助手 (80186600) ; 大井 謙一 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (90126003)
• Keywords: 応答解析 / 鉄骨立体架構 / 弾塑性解析 / 大変形解析 / 部材モデル

Research Abstract

最近の鉄骨架構の不整形化に伴い、その弾塑性地震応答や動的不安定現象について検討を行うには、鉄骨部材の弾塑性挙動と幾何学的非線形を考慮した立体架構の解析が不可欠である。一方、大型架構を解析する必要から部材の解析モデルはできるだけ簡素化したモデルが望ましい。本研究では、実験結果に基づいて鉄骨部材の簡易モデルを提案し、鉄骨不整形立体架構の地震時崩壊挙動を解析する。
●幅厚比・細長比をパラメータとして鉄骨H形断面部材の試験体を設計・製作した。
●同一仕様の試験体に対して、(1)定軸力・1軸曲げ単調載荷、(2)定軸力(及び変動軸力)・1軸曲げ・繰り返し載荷実験を行った。
●定軸力下での単調載荷曲線をトレーニングデータとして、これに適合するように鉄骨部材の簡易モデルのパラメータを決定する。次に繰り返し載荷曲線をどの程度同一の簡易モデルで表現できるか検討した。
●簡易モデルを組み込んだ部分的な解析プログラムを作成・解析し良い結果を得られている。これらを基にして立体架構の弾塑性・大変形地震応答解析プログラムを開発中である。

Research Products

• [Publications] 野口 健,高梨 晃一,大井 謙一 洪 起,陳 以一: "弾塑性ジョイントモデルを用いた平面骨組の座屈解析" 日本建築学会関東支部1992年度研究発表会研究報告集〈構造系〉. (1993)
• [Publications] 小倉 裕之,原田 和明 大井 謙一,高梨 晃一,陳 以一: "単一筋違材の座屈後挙動の予測" 日本建築学会関東支部1992年度研究発表会研究報告集〈構造系〉. (1993)