1993 Fiscal Year Annual Research Report
コンピュータアニメーション自動生成のためのアニメーションデータベースの研究
Project/Area Number |
04452318
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Research Institution | KYUSHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
牧之内 顕文 九州大学, 工学部, 教授 (30221576)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒木 進 九州大学, 工学部, 助手 (20225288)
有川 正俊 京都大学, 工学部, 助手 (30202758)
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Keywords | コンピュータグラフィックス / コンピュータアニメーション / オブジェクト指向データベース |
Research Abstract |
本年度の研究成果は次の通りである。 1.アニメーションデータベースのグラフィカルユーザインタフェースをTcl/Tkというユーザインターフェース構築言語を用いて試作した.このユーザインタフェースを用いて利用者は,データベース中のオブジェクトをマウスの操作を通して指定するとともに変更したい属性を容易に変更できる. 2.昨年度に構築したデータベースを利用してアニメーションを試作した.このアニメーションは全部で200コマから成るものである.これの試作に当たって,画像生成に関わる時間及びデータ量について調べた.アニメーションの作成に必要な3次元オブジェクト数は約400で,これらのオブジェクトから画像(大きさ256*256 pixels)を1枚生成しようとすると約150秒かかる.この原因としては大きく分けて2つある.そのうちの一つは,画像生成に使用した計算機の能力が不足していることである.もう一つは,描画される3次元オブジェクトの検索に時間がかかりすぎることである.この検索は,従来の地理データベースではあまり取り扱われなかった種類のものであるが,今後地理データベースのユーザインタフェースとして3次元コンピュータアニメーションが多く用いられると予想されることから,今後の研究課題である. また,本年度の課題のうち未解決のものは,キャラクターの環境適応行動のモデル化とデータベース化である.個々のキャラクターの動作機能のモデル化については,3次元剛体のダイナミクスを例題に研究を進めている.そこではキャラクターの動作を表す方程式を抽出し,これらを連立方程式として取り扱う.その際にキャラクターの置かれた状況に応じて適切な方程式と制約を選ぶことが課題で,来年度以降にも取り組むことにしている.
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Research Products
(3 results)
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[Publications] K.Kaneko: "Towards Dynamics Animation on Object-Oriented Animation Database System“MOVE"" Proc.3rd Int.Symp.Database Systems for Advanced Applications. 3-10 (1993)
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[Publications] S.Kuroki: "Walkthrouh using Animation Database System MOVE" Proc.4rth Int.Conf.Database and Expert Systems Applications. 760-765 (1993)
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[Publications] 黒木進: "3次元地図情報データベースを用いた3次元動画像道案内" 画像ラボ. 5. 63-67 (1994)