1992 Fiscal Year Annual Research Report
原生珍物におけるヘモグロビン様蛋白質の構造 機能および分化
Project/Area Number |
04454022
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
四釜 慶治 東北大学, 理学部, 教授 (40004337)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田嶋 玄一 東北大学, 教養部, 助手
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Keywords | 原生動物 / ヘモグロビン / ミオグロビン / 分子構造 / 分子進化 / 自動酸化反応 / 酸素 / 呼吸生理 |
Research Abstract |
本研究は,新しく購入したベックマン社製の「紫外可視分光システム(DU-650型)」を駆使して行われる予定のものである。しかし,その本体が設置されたのが9月上旬であり,現在はそれに恒温槽などを連結して,本実験の使用目的に合うようセットアップしているところである。従って,分光学的な研究はすべて今後の問題となろう。 しかし,次の点では大きな進展がみられた。それは,ゾウリムシと同様に,本研究の主要な材料であるテトラヒメラから,ヘモグロビン様の蛋白質が単離精製されて,その全一次構造が決定されたことである。その結果,その蛋白質も121個のアミノ酸〓基から成る単量体で,今までに知られている他のいかなるグロビン族蛋白質と比べても20〜30〓基は短いことが分った。従って どの部分が欠失しているのか,またその生理機能は何であるかなどを含め,今後の解析が待たれるところである。 上記の一次構造の決定などには,ごく微量(ng〜μg)の蛋白質があれば十分である。しかし,本研究のように,原生動物ヘモグロビンの分子特性や生理機能を明らかにして行くためには,大量のヘモグロビン〓品が必須となる。そのため,我々は原生動物の大量培養法を種々検討して来た。その結果,ガロン瓶50本を利用して,一ケ月約300gのpaeked cells を得ることが出来るようになって来ている。そして現在は,a large peale でのヘモグロビン様タンパク質の調製法の確立をめざして努力しているところである。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] T. Wazawa: "Hydrogen perohide plays a key role in the oxidation reqction of myoglobin by moleeulay oxygen" Biophysical gournal. 63. 544-550 (1992)
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[Publications] A.MATSUOKA: "The Soret magnetic circular elichroism of ferric high-Apin myoglobine" Eur, g. Biochem.210. 337-341 (1992)