1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04454040
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
安室 喜正 鳥取大学, 農学部, 教授 (50026374)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
富田 因則 鳥取大学, 農学部, 助手 (70207611)
中田 昇 鳥取大学, 農学部, 助教授 (40032312)
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Keywords | Aegilops squarrosa(タハキコムギ) / Secale属(ライムギ属) / ゲノミッククローン / シングルコピーDNA / Pstライブラリー / サザンハイブリダイゼーション / RFLP / 座乗染色体 |
Research Abstract |
Aegilops Squarrosa ssp. strangulata(DD)およびSecale cereale自殖系統IR27(RR)のゲノムDNAをPst Iで消化し、アガロースゲル電気泳動により分画された0.5〜4.0kbpの断片を液体窒素凍結法で回収してpUC 19 Pst Iサイトにクローニングした。0.5kbp以上のインサーションを持つ組換プラスミドのPst I消化断片をサザントランスファーし、Ae.squarrosaまたはS.cerealeのゲノムDNAプローブと高いストリンジェンシー(65℃、洗浄65℃、0.1xssc)でハイブリダイゼーションした。その結果、Ae.squarrosaの1.0kbp以上のインサーション260個中164個(63%)、S.cerealeの0.5kbp以上のインサーション37個中24個(65%)がハイブリッドシグナルの弱いローコピーであった。さらに、これらのコピー数を推定するため、半数体ゲノム250ng当り1、10、25、50および100コピーに相当するインサーションDNAの希釈系列とゲノムDNA500ngをナイロンメンブレンにスポットし、各クローンをプローブとするドットハイブリダイゼーションを行った。その結果、ライブラリー中46%がシングルコピーであった。シングルコピークローンの座乗染色体を決定するため、普通コムギ品種Chinese Spring(CS)の7種類のNulli D-Tetra B系統および7種類のライムギ(品種Imperial)染色体添加CS系統の各ゲノムのBam HI、Dra I、Eco RI、Hin d III消化DNAとのサザンハイブリダイゼーションを行った。その結果、DおよびRゲノムの各同祖群染色体に座乗し、かつD・Rゲノム間で示すシングルコピークローンが得られた。これらはライコムギD・R複合ゲノムにおけるD・Rゲノム間の染色体置換および遺伝子置換のプローブとして利用できる。ライムギのクローンはSecale属内においてS.cerealeのIR10(Muntzing分譲)とIR89(朝鮮ライムギ由来)間およびS.cerealeとS.montanum間で高い頻度でRFLPを生じ、マッピングに適した組み合わせと考えられた。
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Research Products
(2 results)