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1993 Fiscal Year Annual Research Report

ナシの花芽分化に関する研究、特に生長点の微細構造と核酸・蛋白質の変化

Research Project

Project/Area Number 04454048
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

岩堀 修一  筑波大学, 農林学系, 教授 (00012055)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 弦間 洋  筑波大学, 農林学系, 助教授 (70094406)
Keywordsニホンナシ / 花芽分化 / 茎頂細胞 / 細胞の微細構造
Research Abstract

ニホンナシ‘新水'の短果枝上の芽の花芽の分化に伴う頂端分裂組織の細胞の形態と構造およびその微細構造の変化を観察した。花芽分化の兆候は6月26日に認められ、りん片が緩み、茎頂が肥厚し始めた。ついで、7月3日に側花原基が出現し、7月10日に萼片原基も分化し始めた。
花芽分化の進行につれて、特に静止帯細胞中のでんぷん粒の蓄積が増加し、やがて内体細胞の活性が高まった。そして内体細胞と静止帯細胞の形態に変化が認められ、さらに外衣層数が減少し、逆に内体の層数が増加した結果、茎頂が肥大し始めた。一方、新梢上の葉芽となる芽では茎頂の肥大、外皮、内体細胞の変化、静止帯細胞中のでんぷんの蓄積などは認められなかった。
6月26日から7月17日の間にすべての細胞内の微細構造は激しい変化を示した。花芽分化の進行にしたがって、ゴルジ体の数が顕著に増加し、また大きな分泌小胞の増加とゴルジ体の短縮現象など、形態の変化も認められた。小胞体の分布密度も明らかに高まり、付着するリボゾームも増加した。また、これらの小胞体に関連した活発なゴルジ体も存在した。
ミトコンドリアは数も大きさも明らかに増加する傾向があった。特に形態の変化は明らかで、体積が増加するとき、形状も楕円または球状となった。一方、色素体の数には大きな変化はなかった。
花芽分化の開始とともに花芽の細胞核内のクロマチンが増加し、また染色濃度も濃くなった。これはまた核仁の増大を伴った。以上のような茎頂細胞の細胞質および核で観察された微細構造の変化は、分化中の花芽に特有のもので、葉芽となる芽では観察されなかった。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 彭抒昂・岩堀修一: "ニホンナシの花芽分化に伴う茎頂の形態と細胞構造の変化" 園芸学会雑誌. 63(印刷中). (1994)

  • [Publications] 彭抒昂・岩堀修一: "ニホンナシの花芽分化に伴う茎頂細胞の微細構造の変化" 園芸学会雑誌. 63(印刷中). (1994)

URL: 

Published: 1995-02-08   Modified: 2016-04-21  

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