1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04454057
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Research Institution | Kyoto University of Art and Design |
Principal Investigator |
森本 幸裕 京都造形芸術大学, 芸術学部, 教授 (40141501)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尼崎 博正 京都芸術短期大学, 造形芸術学科, 教授 (50141502)
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Keywords | 桂離宮 / 景観シミュレーション / 庭園景観 / 植生管理 / コンピュータ・グラフィックス |
Research Abstract |
日本を代表する庭園である桂離宮庭園景観の情報化手法の研究ならびに地形、樹木、建築物の形状のモデリングを行い、景観シミュレーションを行った。 1)庭園景観の維持管理にとってきわめて重要な樹木を中心とした植生管理に資するため、現在の樹木、約3800本の毎木調査結果のうち、高木については平面図上の座標値、樹種、樹高、枝張、胸高直径、生け垣を除く低木については平面図上の座標値、樹種、樹高、枝張の機械可読化を行った。 2)世界で最も優れていると思われる樹木3次元形状モデリング・レンダリング・ソフトウエアであると思われるAMAPで樹種ごとにモデリングし、また、このソフトウエアの景観構成樹木ファイルに毎木調査結果を変換するプログラムを開発した。 3)建築物はアーキトリオン2を用いてMacintosh Quadra700上でモデリングし、DXFファイルに変換して、Iris VGX(Silicon Graphics)上で走るAMAPの景観構成ファイルに合成した。モデリングした建造物は御殿、松琴亭などすべての建築物と、多くの橋である。 4)地形は等高線図のランダムサンプリングデータから、1mメッシュのDTMを作成し、レンダリングにおけるコントロールポイントとした。 5)石については、その3次元形状の効率的なモデリングのためのツール作成の検討を行った。 6)桂離宮植生景観シミュレータを用いて2、3の出力を行った結果、細部に問題はあるものの、非常にリアリティの高い画像が得られた。
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