• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1994 Fiscal Year Annual Research Report

桂離宮庭園景観の情報化に関する研究

Research Project

Project/Area Number 04454057
Research InstitutionUniversity of Osaka Prefecture

Principal Investigator

森本 幸裕  大阪府立大学, 農学部, 教授 (40141501)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 尼崎 博正  京都芸術短期大学, 造形芸術学科, 教授 (50141502)
Keywords桂離宮 / 日本庭園 / 景観 / 情報化 / 植物モデリング / シミュレーション / コンピュータ.グラフィックス
Research Abstract

つぎの4点に渡って研究を行ない、成果を取りまとめた。
第1に桂離宮庭園景観シミュレータに遠景の西山を国土地理院による数値地図のデータ(50mメッシュ)を利用し、AMAPの地形オブジェクトに変換して加えた。これによって約10km離れた西山と桂離宮庭園内の近景の樹木を一度にレンダリングすることができ、庭園の景観シミュレーションのリアリティを向上できた。また、現在、桂離宮の南西で都市計画道路が工事中であり、高さ規制の緩和によって、庭園景観にそぐわない建築物ができる可能性も考えられたので、道路ぞいに建築物ができた場合の庭園景観阻害についても検討してみた。その結果、建築の見え方は極端なものではないが、天の橋立てから笑意軒方面を望むと橋の重なりが見えるのが本庭園の大きな特徴であり、この視線方向に建築の見える方向が一致することから、いままで良好な景観を維持できた桂離宮庭園景観として大きな問題であるとも判断された。
第2に音環境の庭園景観に及ぼす影響の重要性に鑑み、桂離宮庭園内の等価騒音レベルの分布を明かにし、鼓の滝の音質などについて明らかにした。
第3に本庭園の庭石の石質について調査し、そのデータベースを作成した。
第4に本庭園の池の形、樹木と庭石、庭園建築の分布などデザイン要素について調査し、桂離宮をはじめ日本庭園全般のデザインにフラクタル性が内包されていることを明らかにした。
第5にこれまでの成果が特にCG画像や音情報などを含んでいるため、研究成果の発表としてデジタルデータによるマルチメディア出版を行なった。

  • Research Products

    (6 results)

All Other

All Publications (6 results)

  • [Publications] 森本幸裕: "植物モデリングによる緑化景観予測システムの応用について" 日本緑化工学会誌18(3). 18. 18-27 (1993)

  • [Publications] 森本幸裕: "植物モデリング可視化システムを用いた桂離宮庭園植生景観のシミュレーション" 造園雑誌. 57. 13-20 (1993)

  • [Publications] 森本幸裕: "緑花景観のシミュレーション" 新花卉. 162. 18-23 (1994)

  • [Publications] 曽和治好: "桂離宮庭園音環境調査" 京都芸術短期大学起要「瓜生」. 17. (1995)

  • [Publications] 森本幸裕: "下鴨神社糺の森(四手井綱英編)(糺の森の樹林学の項)" ナカニシヤ出版, 296 (1993)

  • [Publications] 森本幸裕: "造園を読む(進土五十八ら編)(樹林のコスメティク他の項)" 彰国社, 262 (1993)

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi