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1993 Fiscal Year Annual Research Report

昆虫培養細胞クローニング法の開発

Research Project

Project/Area Number 04454059
Research InstitutionTokyo University of Agriculture & Technology

Principal Investigator

三橋 淳  東京農工大学, 農学部, 教授 (90209809)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岩渕 喜久男  東京農工大学, 農学部, 助教授 (00203399)
国見 裕久  東京農工大学, 農学部, 助教授 (50195476)
福原 敏彦  東京農工大学, 農学部, 教授 (70011880)
Keywords細胞クローニング / 昆虫培養細胞 / 馴化培地 / クローニング培地 / クローニング容器
Research Abstract

昨年度確立した単細胞分離法を用い,昨年度に引き続き馴化培地によるクローニングの条件の検討とクローニング効率の改善を行った。
まず,比較的密度依存増殖性の弱いヨトウガ幼虫血球由来NIAS-MaBr-93を用い,培地の馴化条件を検討した。その結果,細胞が飽和密度に達する時期,すなわちMM培地を用いた場合25℃培養で7-10日目に培地を回収するのが良いことが分かった。MaBr-93細胞による馴化培地とMGM-450培地の等量混合培地でMaBr-93細胞がクローニングできるので,この培地が他の細胞系のクローニングにも有効であるかどうかを検したところ,効果はなく,それぞれの細胞独自の馴化培地が有効であることが分った。このことから馴化培地には細胞種特異性があるように思われたが,逆に,アゲハチョウ蛹卵巣由来細胞系,ヨトウガ幼虫脂肪体由来細胞系,ニクバエ胚子由来細胞系による馴化培地はMaBr-93細胞のクローニングに有効であり,特にヨトウガ脂肪体由来細胞による馴化培地は,分離した単細胞の増殖支持効果が高かった。
上の方法で樹立したMaBr-93細胞のクローンについて,その特性を調べた。分離した単細胞に由来するクローンは,分裂をくり返す過程で比較的早期に不均一な細胞集団となることが明らかになった。樹立された連続継代性クローンも形態,大きさは不斉一であり染色体数分布も大体親集団と同じかむしろ広範囲に分散していた。増殖性はいずれも親集団と大差なかった。
一方、ハスモンヨトウ近似種Spodoptera frugiperda細胞系を限界希釈法によりクローニングして,得られたクローンのキアシドクガ核多角体病ウイルス感受性を検討した。その結果,親細胞系より多角体形成率が高いクローンが数株得られた。

URL: 

Published: 1995-02-07   Modified: 2016-04-21  

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