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1993 Fiscal Year Annual Research Report

桑枝条伐採後の発芽と地下部の内生生長物質の変化との関係に関する研究

Research Project

Project/Area Number 04454063
Research InstitutionShinshu University

Principal Investigator

柳沢 幸男  信州大学, 繊維学部, 助教授 (70021160)

Keywordsサイトカイニン / 桑の挿木 / 発芽 / 発根
Research Abstract

今年度は挿木における発芽および発根とサイトカイニン含量の変化との関係を検討した。その結果は以下の通りである。
1.3月下旬に採取した桑枝条を先端部,中央部,基部の三部分に分けて,水道水を満たした200mlのビーカーに挿木した。実験期間は挿木から5週目までとした。腋芽の動きは先端部において最も早く,挿木後2日目で膨芽の状態となり,その生育は中央部,基部の順に遅れた。しかし,2週目の生長状態は中央部>先端部>基部の順であったが,これが3週目からは基部>中央部>先端部の順に生長の促進が見られ,この状態が実験終了時まで続き,基・中央の両部と先端部との差が大きくなった。
2.検出されたサイトカイニンはゼアチン(Z),ゼアチンリボシド(ZR),イソペンテニルアデノシン(IPA),イソペンテニルアデニン(2iP)の4種類であった。まず,Z含量は実験期間を通じて先端部>中央部>基部の順に少なくなった。ZRとIPAの両含量もZ含量と同様に先端部>中央部>基部の順に少なくなる傾向を示したが,IPA含量はZ,ZRの両含量より少なかった。2iPは先端部と中央部に5週目を除き極少量検出された。
3.以上から,腋芽の発芽生長の盛んな先端部はサイトカイニン含量が多く,反対に発根の伸長生長はサイトカイニン含量の少ない基部ほど促進されることが認められた。また,先端部の発芽生長が停止したことは発根生長が見られないことによると,考えられるが,これらの結果はサイトカイニンとオーキシンのバランスが関連していると考えられる。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 柳沢幸男: "桑の再発芽と根のサイトカイニン含量との関係" 日本蚕糸学雑誌. 62. 82-84 (1992)

  • [Publications] 工藤鉄也: "桑腋芽(夏芽)の生長に対する鱗葉抽出物質の影響" 日本蚕糸学会中部支部講演集. 49. 44 (1993)

URL: 

Published: 1995-02-08   Modified: 2016-04-21  

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