1992 Fiscal Year Annual Research Report
単クローン抗体を利用したカイコウイルスの迅速診断法の開発
Project/Area Number |
04454065
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
宮嶌 茂壽 三重大学, 工学部, 教授 (80239409)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
冨田 昌弘 三重大学, 工学部, 助教授 (20183494)
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Keywords | 単クローン抗体 / カイコウイルス / 細胞質多角体病ウイルス / 迅速診断法 / 診断法の開発 / ハイブリドーマ / 細胞融合 |
Research Abstract |
カイコのウイルス病に対する迅速診断法を開発するため、まず、細胞質多角体病ウイルスH系統(CPV-H)に対する単クローン抗体の作製を試みた。 抗原として、CPV-Hを分画遠心.超遠心分離等で精製後、8週齢のマウス(BALB/C)を免疫した。3回の免疫後、脾臓からB細胞を得て、ミエローマ細胞(PAI)と50%ポリエチレングリコールを用いて細胞融合し、HAT培地でSelectionを行い、hybridomaを採取した。そして、そのうちから10種類の単クローン抗体を得ることができた。 これより、Tandem法により7つのクローンについてタイピングを行った結果、6つがIgMであり、残りの1つはIgMとIgGとが含まれていた。得られた10クローンのうち4クローンをマウスの腹腔内に注射し、腹水内で目的の単クローン抗体を濃縮することに成功した。 本年の研究結果により、CPV-Hの単クローン抗体が得られたので、次年度からは、(1)hybridomaの大量増殖、(2)迅速診断の最良方法の検討、(3)抗体固定膜の作製、(4)CPVの別の系統、CPV-Iの単クローン抗体作製後、CPV-HとCPV-Iの免疫学的差異の検討等を行う予定である。
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