1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04454071
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
福井 泰久 東京大学, 農学部, 教授 (00181248)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野寺 一清 東京大学, 農学部, 教授 (90012773)
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Keywords | 2次メッセンジャー / PI3キナーゼ / モノクローナル抗体 / 破骨細胞 |
Research Abstract |
増殖因子や分化因子による種々の細胞応答のメカニズムについて2次メッセンジャーの生成と言う観点で研究を進めた。特に、増殖因子や分化因子刺激に応じて速やかに活性化されるホスファチジルイノシトール3キナーゼ(P13K)に注目し、その活性化機構、生理的役割について検討した。まず、P13Kの各部位の役割を明らかにするために、各部位を認識するモノクローナル抗体を作製した。85kDサブユニットのうちαタイプのアミノ末端側約2/3の各部位に対するものは前年からの研究で得ていたが、カルボキシル末端側のものはなかった。そこで、カルボキシル末端側のペプチドを用いて免役することでこの部位に対するモノクローナル抗体を得た。得られたモノクローナル抗体パネルを用いて、各種癌細胞株におけるαタイプ85kDサブユニットの発現を調べた。その結果、1つの細胞株HCC2998において野性型のものが存在せず、カルボキシル末端が欠落している変異型を発現していることがわかった。この変異と細胞の癌化の関連については検討中である。もう一方の110kDサブユニットに関してもモノクローナル抗体の作製を試みているがいまのところ成功していない。また、破骨細胞におけるP13Kの生理的役割について検討した。P13Kの阻害剤wortmanninをいろいろな場合に作用させてみたところ、骨吸収を抑制した。これは骨吸収をするruffled borderが形成されないためにおこることがわかった。同時に破骨細胞内に形成されるF-アクチンの構造体(ポドソーム)も消失した。このとき、繊維芽細胞内に見られるストレスファイバーは影響を受けなかった。これらのことより、アクチンの重合には精巧な調節機構があり、P13Kはポドソーム形成のために必要であることがわかった。ruffled borderの形成ポドソームの形成の関係については現在検討中である。
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[Publications] Taro Okada,他: "Blockage of chemotactic peptide-induced stimulation of neutrophils by wortmannin as a result of selective inhibition of phosphatidylinositol 3-kinase." J.Biol.Chem.269. 3563-3567 (1994)
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[Publications] Koutaro Kimura,他: "Neurite outgrowth of PC12 cells is suppressed by wortmannin,a specific inhibitor of phosphatidylinositol-3 kinase." J.Biol.Chem.269. 18961-18967 (1994)
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[Publications] Noriyuki Ninomiya,他: "Involvement of phosphatidylinositol 3-kinase in Fcg receptor signaling." J.Biol.Chem.269. 22732-22737 (1994)
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[Publications] Sakda Daduang,他: "Production of monoclonal antibodies specific to carboxyl terminal region of 85kDa subunit of phosphatidylinositol 3-kinase." Immun.Cell Biol.71(印刷中). (1995)
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[Publications] Koutaro Kimura,他: "Phosphatidylinositol-3 kinase in fission yeast:A possible role in stress responses." Biosci.Biotech.Biochem. (発表予定).
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[Publications] Ichiro Nakamura,他: "Phosphatidylinositol-3 kinase is involved in osteoclastic bone resorption." FEBS Letters. (発表予定).