1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04454080
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
西尾 邦彦 東京大学, 農学部(林), 教授 (60011938)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
芝野 博文 東京大学, 農学部(林), 助手 (00143412)
太田 猛彦 東京大学, 農学部, 教授 (50134797)
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Keywords | 超音波風速温度計 / 顕熱流束 / 乱流 / 山地 |
Research Abstract |
本年度の研究目標は超音波風速温度計のテストランを行なうことにあった。これにより、機器間の接続、測定値の記録状況の検討、測定値そのものの検討を行なうことが可能となった。 1次元超音波風速温度計は納期以前に、本体を借用する形でテストランを行なった。次に説明する研究の前者に当る。また、納期後は、研究室内でテストランをおこなっている。機器間の接続、記録状況とも問題はない。 研究は2つの野外調査に基づいている。一つは平地である琵琶湖東岸の木之本町で実施された3次元超音波風速計(WAT395型、メーカー側計器借用)を用いた風速測定であり、他は山地である愛知県瀬戸市の白坂町で実施された3次元超音波風速温度計による風速・気温の測定(TR-61C型、名大測定値借用)である。 前者は、1992年10月12日15:30から翌10月13日13:30まで夜間を除く期間で30minあるいは1hrおきに観測を行なっている。1回の測定は0.1sec刻みで13min程度であり、その風速の水平成分、鉛直成分について、平均、標準偏差などを求めている。後者は1992年10月18日5:00から同18:00までと22日5:00から23日12:00までの観測である。1回の測定は0.05sec刻みで1回の測定は20minである。気温の観測が含まれているので、顕熱の算出が可能である。 現在、記録が採れているのを確認した状況であり、乱流の構造について平地と山地との比較、今後、山地での観測を実施する上での検討事項の整理などは近々完了する解析結果を待って報告可能な段階に至るものと思われる。
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