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1994 Fiscal Year Annual Research Report

東京湾の浮遊生物生態系と水質環境に関する研究

Research Project

Project/Area Number 04454093
Research InstitutionTokyo University of Fisheries

Principal Investigator

村野 正昭  東京水産大学, 水産学部, 教授 (90013565)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 丸山 隆  東京水産大学, 水産学部, 助手 (60106755)
瀬川 進  東京水産大学, 水産学部, 助教授 (30092589)
石丸 隆  東京水産大学, 水産学部, 助教授 (90114371)
大森 信  東京水産大学, 水産学部, 教授 (10013567)
Keywords東京湾 / 生態系 / 環境 / 栄養塩 / プランクトン / モデル
Research Abstract

東京水産大学研究練習船 青鷹丸または実習艇 ひよどりによりよって行った湾内2測点における5年間,および10測点における1年間の毎月調査の結果について資料の解析を行うとともに,ボックスモデルと生態系モデルにより,窒素の循環と収支,植物プランクトンの現存量の季節変化に影響する環境因子を推定した。
1.栄養塩とクロロフィルの季節変化: 植物プランクトンのブルームは2月と,7月を中心とする夏期に見られた。5年間の平均値では,8月に一旦密度が低下する。溶存態無機窒素は夏期に低濃度となったが,リン酸塩,珪酸塩は夏期に底層からの溶出があり,2月を中心に低い値がみられた。東京湾では栄養塩が植物プランクトン成長の制限因子になることはまれであると考えられる。
2.窒素の循環と収支:東京湾を3つの区域に分けた鉛直2層のボックスモデルにより計算を行った。窒素の湾外への流出は,夏期には主に粒状態有機窒素に冬期には溶存態無機窒素によるものであることが解った。
3.生態系モデル:植物プランクトンの成長が栄養塩に制限されず,水温と光(日射量の他に混合層深度や自己遮蔽,光適応を考慮に入れる)が成長速度を支配するとし,最大成長速度を温度の関数として求め,光による成長制限率をかけて成長速度を推定した。減少要因として,移流・分散と動物プランクトンによる捕食を考慮した。以上のような生態系モデルを湾奥部の1測点について作り,実測値と比較しながら,現存量変動に影響を与える要因を推定した結果,植物プランクトンの成長速度は日射量と混合層の厚さに支配されること,植物プランクトンの消失に対する移流・分散及び動物プランクトンによる捕食の寄与は年平均でそれぞれ20%,80%であり,捕食による減少が重要であることが示された。

  • Research Products

    (6 results)

All Other

All Publications (6 results)

  • [Publications] 石丸 隆: "植物プランクトンの挙動とモニタリングシステム." 月刊海洋. 25. 52-54 (1992)

  • [Publications] Yanagi, T: "Tidal pump at the shelfedge." J. Oceanography. 48. 13-21 (1992)

  • [Publications] 柳 哲雄: "東京湾追浜沖の流動鉛直分布の時間変動" J. Tokyo Univ. Fish.79. 127-134 (1992)

  • [Publications] 野村英明: "東京湾における中・大型プランクトンの季節的消長" La Mer. 30. 49-56 (1993)

  • [Publications] 野村英明: "東京湾の微小動物プランクトンとその季節的消長" La Mer,. 31. 57-72 (1993)

  • [Publications] Nomura, H: "Dense swarms of calanoid copepods in Tokyo Bay, Japan." Bull. Plankton Soc. Japan. 39. 147-149 (1993)

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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