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1993 Fiscal Year Annual Research Report

糖鎖プローブによる糖脂質親和性蛋白質の同定と生理的意義の解明

Research Project

Project/Area Number 04454152
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

牧田 章  北海道大学, 医学部, 教授 (60004561)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 本家 孝一  北海道大学, 医学部, 講師 (80190263)
Keywordsガングリオシド / GM3 / マンノース6-リン酸 / 糖鎖プローブ / 光親和標識 / 糖鎖結合蛋白質 / インスリン様成長因子
Research Abstract

ガングリオシド誘導体を合成し、これを糖鎖プローブとして、白血病細胞の分化に関わるガングリオシド結合蛋白質をキャラクタライズするとともに、糖鎖結合蛋白質としてマンノース6-リン酸(Man6P)/インスリン様成長因子-II(IGF-II)受容体を光標識することを目的とし、次の結果を得た。
1.前年度、ヒト白血病細胞HL-60細胞をTPAで分化誘導すると、ガングリオシドGM3糖鎖プローブによって特異的に標識される分子量40Kの蛋白質が誘導されることを見い出したが、今年度、同じ方法によって、ヒト急性単球性白血病細胞THP-1細胞にも40KのGM3親和性蛋白質が認められた。この蛋白質はHL-60細胞によりTHP-1細胞で安定して発現していた。
2.THP-1細胞をTPAで処理した場合、シャーレに付着した細胞にのみ40K蛋白質が誘導され、浮遊細胞には誘導されなかった。このことは、TPAによって誘導される分化形質のうち、40K蛋白質は細胞の基質接着性に関与することを示唆する。
3.無血清培地で継代培養したTHP-1細胞から、40K蛋白質をGM3固相化アガロースを用いて部分精製した。SDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS-PAGE)では近接する2本のバンドとして検出された。SDS-PAGE後PVDF膜に転写し、膜上で40K蛋白質をトリプシン消化し、ペプチド断片を逆相液クロで分離した。現在、ペプチドのアミノ酸配列を解析中である。
4.リン酸化マンナンの糖鎖プローブを作製し、ラット肝のMan6P/IGF-II受容体の光親和標識を行った。IGF-IIはリン酸化マンナンによる光親和標識を阻害しなかったことから、Man6Pを認識する部位とIGF-IIを認識する部位が異なることが確かめられた。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] T.Miyagishima: "Preparation of a photoaffinity probe for the Man6P/IGF-II receptor" Biol.Chem.Hoppe-Seyler. 374. 281-286 (1993)

URL: 

Published: 1995-02-08   Modified: 2016-04-21  

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