1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04454255
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
三木 哲郎 大阪大学, 医学部, 講師 (00174003)
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Keywords | 筋緊張性ジストロフィー症 / 遺伝子解析 / 遺伝病 |
Research Abstract |
筋緊張性ジストロフィー症(以下DM)の原因は、第19染色体長腕19q13.3に存在するDM蛋白キナーゼ(DMPK)遺伝子の3′非翻訳部にある(CTG)リピートの異常増幅である。このリピート数は、正常者が5〜37回、DMが50〜3,000回と報告されている。通常の遺伝病と異なり、この変異は動的突然変異と呼ばれ、世代を経る毎に、リピート数が増大する。臨床遺伝学的には、発病年齢が早まり、重症化する表現促進現象と対応している。 この(CTG)リピートの増大していくメカニズムを調べるため、家系を使ってリピート近傍の多型における連鎖不平衡を解析した。 その結果、正常集団は、リピート数が5回、11〜13回、14〜18回、19回以上の4つに大別されることが判明し、DMは19回以上の集団に由来することが推測された。 この(CTG)リピート19回以上の集団は、35〜50回までの前変異の予備軍として存在し、何世代か後に不安定度が増して、50回以上になるとDM患者として発病するという多段階モデルを立てた。 また、35〜50回の前変異をもつ日本人DM家系を発見し、遺伝子解析の結果、5と44回のリピートをもつ祖母から29と46回のリピートをもつ父が生まれ、11と70回のリピートをもつ長男(DM未発症だが将来発病する可能性あり)と、11と470回リピートをもつ4男(DM発症)が生まれた事が判明した。この実例は、上記の多段階モデルを支持する根拠となる。
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[Publications] Ashizawa T.: "Characteristics of intergenerational Contractions of the CTG repeat in myotonic dystrophy" American Journal of Human Genetics. 54. 414-423 (1994)
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[Publications] 木原 幸一: "筋緊張性ジストロフィー症の1家系における遺伝子診断" 臨床神経学. 33. 266-270 (1993)
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[Publications] Yamagata H.: "Detection of a premutation in Japanese myotonic dystrophy" Human Molecular Genetics. (印刷中). (1994)