1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04454262
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
内田 康美 東京大学, 医学部(病), 助教授 (60010419)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
豊岡 照彦 東京大学, 医学部(病), 教授
東丸 貴信 東京大学, 医学部(病), 助手 (60180163)
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Keywords | 血管顕微鏡 / 閉塞性末梢動脈硬化症 / 粥腫 / 泡沫細胞 / 再狭窄 |
Research Abstract |
麻酔イヌ末梢動脈の壁障害に伴う内皮細胞の変化や血栓形成過程における血球ツイブリンなどの動態を細胞レベルで生体染色を併用することにより、観察し、従来生体内では、なし得なかった知見を得ることが出来たので、今年度は臨床応用を試みた。 すなわち、レーザー血管形成術、バルーンによる血管形成術を行った末梢動脈の閉塞性動態硬化症7例について、9Fのイントロデューザーを順行性に末梢動脈(夛大数は浅大腿動脈)に挿入、ついで8Fの血管顕微鏡(×300倍)を挿入し、動脈硬化病変を観察した。1%Evance blueを局所投与することにより、内皮細胞の損傷状況、微小血栓の附着状況、粥腫から露出した泡沫細胞が鮮明に観察し得た。 今後は、同様の方法で、血管形成術後の再狭窄部位の観察を行い、非狭窄例との差異の検討や、血栓性閉塞における血管溶解剤の効果などを細胞レベルで検討する予定である。
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