1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04454317
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
後藤 満一 大阪大学, 医学部, 助教授 (50162160)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅下 浩司 大阪大学, 医学部, 助手
金井 俊雄 大阪大学, 医学部, 助手 (50205051)
門田 守人 大阪大学, 医学部, 助教授 (00127309)
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Keywords | Xenograft / Islet / Heart / Rat / Mouse / Deoxyspergualin / FK506 |
Research Abstract |
異種の系からの細胞移植が可能となれば、人類のうける恩恵は大きい。我々はマウスからラットの系において、vascularized organである心臓と、non-vascularized tissueであるラ島を移植し、異種臓器・細胞移植の各々の拒絶反応の機構解析を行なうとともに、異種細胞移植の生着延長を試みた。BALB/cマウスをドナー、Wistarラットをレシピエントとする系で心は2.3±0.5日(N=4)、ラ島は5.6±1.7日(N=7)で拒絶された。組織学的には拒絶時、移植心では血管内皮への炎症細胞の付着、血栓形成、間質への出血が見られ、血管炎による組織血流障害が主たる変化であった。一方、ラ島移植では炎症細胞の浸潤が著明であったが、血糖上昇時でもラ島の遺残が認められた。これはvascularized organである心がドナーの血管に対する免疫反応により早期に機能を廃絶することとは対照的で、ラ島は炎症細胞を介した免疫反応により拒絶されることが明らかになった。次に異種ラ島に対する免疫反応が抗体の関与する反応なのか、あるいはT細胞を介した反応なのかを明らかにするために、抗体産生を著明に抑制するdeoxyspergualin(DSG)とT細胞のcalcineulinを介したIL-2の産生、増殖を特異的に抑制するFK506を用いて拒絶反応の抑制効果を比較した。DSG群は2.5あるいは5.0mg/kgのいずれの投与量でも拒絶反応は抑制出来ず、移植後10日目にはラ島の残存はなかった。一方、FK506の投与群では移植後5日あるいは10日目でも炎症細胞の浸潤はごく軽度で、ラ島の形態は良好に保たれていた。以上より、この異種ラ島移植の拒絶反応は、主にT細胞依存性の免疫反応により媒介され、FK506などの免疫抑制療法により制御可能であることが明らかになった。
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[Publications] K.Dono: "The role of calcium in collagenase digestion and preservation of islets." Transplant.Proc.24. 1000-1001 (1992)
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[Publications] M.Gotoh: "FK506 and islet transplantation-A potential protocol inducing tolerance." Diabetes Nutrition & Metabolism. 5(Suppl.1). 125-128 (1992)
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[Publications] K.Dono: "Low temperature collagenase digestion: An improved islet isolation method from cold preserved pancreas." Transplant.Proc.24. 1511-1512 (1992)
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[Publications] T.Fukuzaki: "Induction of unresponsiveness to islet allograft by preoperative donor spleen cell injection and FK506 treatment." Transplant.Proc.
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[Publications] M.Gotoh: "Induction of unresponsiveness to islet allograft anti-LFA-1 monoclonal antibody treatment." Transplant.Proc.