1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04454318
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
土肥 雪彦 広島大学, 医学部, 教授 (90034024)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸林 誠二 広島大学, 医学部, 助手 (80144814)
福田 康彦 広島大学, 医学部, 助教授 (40093801)
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Keywords | 生体部分肝移植 / 抗接着分子抗体 / 異所性成人部分肝移植 |
Research Abstract |
(1)抗接着分子抗体の作製と応用 ラット抗接着分子抗体は前年度に作製し、既にラットの虚血モデルにおいて応用の段階に入っている。これによるとラット虚血肝モデルおよびマウスエンドトキシンショックモデルで過酸化脂質生成を抑制することにより、肝エネルギー代謝を改善し、生存率を高めることが判明した。現在、豚の肝移植モデルでの効果について検討している。 (2)異所性成人部分肝移植 子ブタを用いた同体重間の異所性成人部分肝移植モデルを確立した。つまり、レシピエントの肝下部にドナーより摘出した部分肝を移植する。肝静脈-IVC吻合、門脈-門脈吻合、肝動脈-肝動脈吻合を工夫することにより、安全な肝移植が可能となった。すなわち、肝動脈、門脈を結紮した肝不全モデルのレシピエントに部分肝を移植し、再生肥大し充分な機能を持つ異所性成人部分肝移植モデルを確立した。現在、グラフトサイズを50〜30%と変えて、部分肝グラフトの必要量を検討し、併せて肝細胞増殖因子、抗接着分子抗体の効果について検討している。
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[Publications] 丸林誠二: "異所性部分肝移植の実験的研究" 移植. 28(6). 693-698 (1993)
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[Publications] 大城良雄: "肝虚血再潅流障害における白血球の関与と抗接着分子モノクロナール抗体の投与効果" 日外会誌. 臨. 328 (1994)
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[Publications] 丸林誠二: "肝移植における新しい手術手技:異所性部分肝移植の臨床応用における実験的研究" 日消外会誌. 27(2). 134 (1994)