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1992 Fiscal Year Annual Research Report

培養ヒト脳血管内皮細胞を用いる悪性脳腫瘍の血管新生に関する研究

Research Project

Project/Area Number 04454357
Research InstitutionNiigata University

Principal Investigator

小池 哲雄  新潟大学, 医学部附属病院, 講師 (20158893)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 吉田 誠一  新潟大学, 医学部附属病院, 助手 (50174933)
亀山 茂樹  新潟大学, 脳研究所, 講師 (80186014)
Keywordsendothelial cells / angiogenesis / glioma / brain tumor
Research Abstract

ラットグリオーマ細胞のラット脳血管内皮細胞に与える影響を(1)血管内皮細胞の増殖(2)血管新生についてin vitroにて検討した。グリオーマ細胞株はC6細胞とT9細胞の2種類を用いた。
(1)血管内皮細胞の培養液にC6細胞とT9細胞の培養上清を加えると,血管内皮細胞の増殖が共に抑制された。グリオーマ細胞は血管内皮細胞の増殖を抑制する因子を産生していると考えられる。実験前には増殖を促進すると予想していたのでこの結果は意外であり,グリオーマ細胞から産生される液性因子のみで説明できないのかもしれない。
(2)コラーゲンゲル上に血管内皮細胞を培養すると索状の血管様構造物が出現してくるが,これは血管新生のモデルと考えられる。この時に血管内皮細胞を,上下室に分かれ,お互いの細胞の液性因子が通過する培養皿を用いてグリオーマ細胞と共に培養すると,C6細胞はこの血管新生を促進するがT9細胞は促進しなかった。但しこの作用はグリオーマ細胞の培養上清を加えたのみでは得られなかった。したがって血管内皮細胞とグリオーマ細胞の相互作用が必要なのかもしれないと考えられた。C6細胞は血管を誘導する力が強いものと考えられるが,in vivoにてラット脳にグリオーマ細胞を移植して形成された腫瘍においても,C6グリオーマでは構造のしっかりした腫瘍血管が多く認められた。血管新生はいろいろの過程からなっており,それに影響を与える因子も単一ではないと考えられている。今後,C6細胞とT9細胞の産生する液性因子の差異を分析することにより,新たな知見が得られる可能性がある。

URL: 

Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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