1992 Fiscal Year Annual Research Report
グリオーマ細胞における増殖分化メカニズムの分子生物学的解析とその臨床応用
Project/Area Number |
04454360
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
清水 惠司 大阪大学, 医学部, 講師 (50162699)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮尾 泰慶 大阪大学, 医学部, 医員
早川 徹 大阪大学, 医学部, 教授 (20135700)
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Keywords | モノクローナル抗体 / インターフェロン / グリオーマ / 遺伝子療法 / ベクター / サイトカイン / 増殖因子 |
Research Abstract |
1. ヒト髄芽腫細胞に対するマウスモノクローナル抗体の作製に成功し(Br J Cancer,in press)、この抗体の可変領域のアミノ酸配列も同定出来ている。現在、この抗体のヒト型化と、この抗体が認識する抗原の同定を行なっている。2. 髄芽腫細胞の分化と、IFN-β,-γおよびIRF-1,-2発現および調節メカニズムに関する研究のうち、神経系により強く分化しているONS-76細胞が、ビールス感染にてIFNsを産生する事が証明された。現在この細胞を用いて、IFNsの産生とIFNs遺伝子発現およびIRFsプロモーターの調節メカニズムについて研究中である。3. グリオーマ細胞に対する特異的遺伝子療法に関しては、マウスmeningeal disseminationモデルのグリオーマ細胞内へHTK遺伝子を選択的に導入することに成功した(Jpn J Cancer Res 83:1244-1247,1992)。現在、in vivo治療実験を繰り返すと共に、遺伝子導入効率の良いベクターの開発や、グリオーマ細胞に選択的に導入可能なベクターの開発を行なっている。4. ヒト乏突起膠腫細胞上におけるIL-2レセプターを介するシグナル伝達(Proc Natl Acad Sci USA,1990)機構の解明について研究を続けると共に、in vivoにおける正常アストロ細胞と全身の免疫機構との伝達メカニズムについても研究中である。5. 医療上および学問上の急務より、次年度に実施予定の研究項目を繰り上げた結果、ヒトグリオーマ細胞上の各種増殖因子に対するレセプターの同定や、サイトカインレセプターの解析が遅れている。前述のマウスモノクローナル抗体を用いてグリオーマ関連抗原が同定できれば、各種増殖因子とそのレセプターの存在およびその機能について、更には、グリオーマ関連抗原との関連について分子生物学的に解析する予定である。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Yamada,Masanobu: "Retrovirus-mediated gene transfer targeted to malignant glioma cells in murine brain" Jpn J Cancer Res. 83. 1244-1247 (1992)
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[Publications] Tamura,Kazuyoshi: "Cyclin G:a new mammalian cyclin with homology to fission yeast Cigl" Oncogene.
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[Publications] Yoshida,Tatsuo: "Isolation and preliminary characterization of ACNU-resistant sublines of brain tumors in vitro" J Neurosurg. 77. 451-456 (1992)
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[Publications] Yoshida,Tatsuo: "Intrathecal chemotherapy with ACNU in a meningeal glimatosis rat model" J neurosurg. 77. 778-782 (1992)
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[Publications] Taniguchi,Tadatsugu: "Drug Resistance as a Biochemical Target in Cancer Chemotherapy" Academic Press,INC, 342 (1992)