1992 Fiscal Year Annual Research Report
外傷性てんかん焦点形成における活性酸素種の役割に関する研究
Project/Area Number |
04454362
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
森 昭胤 岡山大学, 医学部, 教授 (20028434)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水川 公直 岡山大学, 医学部, 講師 (40137154)
大本 尭史 岡山大学, 医学部, 教授 (60032900)
横井 功 岡山大学, 医学部, 助手 (80150366)
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Keywords | 酸化窒素ラジカル / 外傷性てんかん / 硝酸イオン / 亜硝酸イオン / 活性酸素種 / フローインジェクション法 / セカンドメッセンジャー / 血管拡張因子 |
Research Abstract |
NO_x測定用ポンプTCI-NOX1000(東京化成工業)、分光光度計S-3250(相馬工学)、自動試料注入機SS-3000(讃岐工業)より構成されるNO_x測定装置一式を購入し、マウス脳内の亜硝酸イオン(NO_2)及び硝酸イオン(NO_3)量を測定するための条件設定を行った。なお、試料中のNO_3はカドミウムー銅還元カラムを通すことによりNO_2に還元することにより定量した。この結果、酸性条件下で除蛋白を行うとNO_2及びNO_3は定量できず、アルカリ条件下で除蛋白する必要のあることが明らかとなった。このため、血糖値を測定する際に使用する水酸化亜鉛法を応用した除蛋白法を新たに開発した。すなわち、脳試料を10倍量の蒸留水でホモゲイズした後に1,500rpmで遠心分離し、得られた上清に水酸化ナトリウム溶液を加え5分間靜置、さらに水酸化亜鉛溶液を加えて5分間靜置した後に5,000rpmで遠心分離した上清を測定用試料とした。この方法にて除蛋白を行い下記の結果を得た。 (1)脳内NO_2、NO_3量は24時間の凍結保存(-80℃)により減少することが明らかとなった。 (2)マイクロウェーブを照射した脳、あるいは断頭後の脳を使用しても脳内NO_2、NO_3量に差は認められなかった。 (3)脳を7部位に分けて測定した結果、NO_2とNO_3は脳内に均一に分布しているのではないことが明らかとなった。 (4)脳内ではNO_xはその95%以上がNO_2として存在し、NO_3は微量であることが明らかとなった。 (5)血液中のNO_2及びNO_3量も今回開発した除蛋白法を使用して測定可能であることが明らかとなった。
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Research Products
(2 results)