1993 Fiscal Year Annual Research Report
悪性グリオーマにおける異常EGFRの解析とその抗体を利用した免疫化学療法の開発
Project/Area Number |
04454364
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
上田 聖 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (40094411)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西野 輔翼 京都府立医科大学, 医学部, 助教授 (10079709)
伊林 範裕 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (50176468)
須川 典亮 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (50244596)
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Keywords | malignant glioma / abenant EGFR / survival time / antiscnse oligonucleotidc / Lipofectin^R / gene therapy / monoclonal antibody |
Research Abstract |
異常EGFRはglioblastoma40例中14例(35%)において確認され、そのうちextracellular domainのみの異常が8例、intracellular domainのみの異常が4例、両側の異常が2例であった。また正常EGFRのoverexpressionが7例(17.5%)において確認された。一方anaplastic gliomaにおいては17例中3例(17.6%)に異常EGFRが認められ、そのうち2例はextracellular domainのみの異常、1例は両側の異常であった。low grade gliomaでは16例中1例も異常EGFRを有していなかった。生存日数に関してはEGFRの正常な所見のみを有していたglioblastomaでは440日(18例)、正常EGFRでありながらもoverexpressinoを有していたものでは354日(6例)異常EGFRでは318日(11例)であった。 ついでEGFRmRNAに対するantisense oligonucleotideの悪性グリオーマに対する抗腫瘍効果について検討した。結果はmRNA EGFRが発現している3種類のmalignant glioma cell lineにて濃度5mMで3日目でコントロールと比較して細胞数で1/3から1/10の抑制が確認された。さらにS期、G2+M期への蓄積、DNA合性能の抑制も確認された。また異常EGFRに対するモノクローナル抗体を作成するために、合成ペプチドから作成されたポリクローナル抗体の効果を現在検討中である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 須川典亮、上田聖: "Amtisense DNAを用いた遺伝子治療" Clinical Meuroscience. 12(6)(in press). (1994)
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[Publications] A.Jonas Ekstrcend,Noriaki Sugawa C,David James,V.Peter Collins: "Amplified and rearranged epidermal growth factor receptor genes portions of the N-and on C-terminal tails" Proc.Natl.Acad,Sci.USA. 89. 4309-4313 (1992)
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[Publications] 須川典亮: "RFLP法" 脳腫瘍の免疫と分子生物学(金芳堂). 107-121 (1992)