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1994 Fiscal Year Annual Research Report

難病・後縦靱帯骨化症の成因解明を目的とした巨大DNA分子解析装置によるDNA分析

Research Project

Project/Area Number 04454378
Research InstitutionKagoshima University

Principal Investigator

酒匂 崇  鹿児島大学, 医学部, 教授 (10041295)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 松永 俊二  鹿児島大学, 医学部, 講師 (90229500)
武富 栄二  鹿児島大学, 医学部附属病院, 講師 (60179653)
Keywords遺伝子解析 / 病因遺伝子 / 制限酵素断片多型 / II型コラーゲン遺伝子 / 第6染色体 / HLAハプロタイプ
Research Abstract

後縦靱帯骨化症の成因解明を目的として病因遺伝子を見いだすためのDNA解析を実施した。最終年度である本年度は,本症患者と非患者40名について,この第6染色体上の2.7kbのDNA断片の多型の存在を比較した。しかし,この2.7kbのDNA断片多型が本症患者に特有なものであるか否かを明らかにすることは出来なかった。
平成5年度にOPLL患者と健常者において,アルカリフォスファターゼ,BMP-2,TNF-α,コラーゲンα2(XI)の遺伝子多型の解析を行ったが,OPLL患者と健常者に有意な差は認められなかった。しかしBMP-αやコラーゲンα(XI)゙についてはOPLL患者で遺伝子多型がみられていたので,最終年度はさらに対象患者を増やし患者18名と健常者51名について骨化に関係するとされているアルカリフォスファターゼ(ALP)とBone morphoge-nic protein(BMP)-2,そしてコラーゲンα2とTissue necrosing factor (TNF)-αの遺伝子多型を解析した。その結果,後縦靱帯骨化症患者にはコラーゲンα2の遺伝子多型が有意差をもって存在することを見いだした。コラーゲンα2は第6染色体上に存在しておりその遺伝子異常は靱帯組織の骨化にも関与する可能性は十分ある。本研究は後縦靱帯骨化症に対するDNA解析としては初めてのものであり,本症の成因研究に分子生物学的手法を導入する先駆け的役割を果たすとともに成因解明に近づける成果は十分果たせた。
今後の研究の展開については本研究で見いだしたコラーゲンα2の遺伝子多型が真に本症の成因に関与するかどうかを証明する必要がある。そのためには遺伝子多型を生じるアミノ酸配列を同定しTransgenicマウスなどを用いた遺伝子操作による解析が必要と考えている。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] 松永俊二,他: "HLAハプロタイプによる遺伝的要因の解析" 脊椎脊髄ジャーナル. 6. 781-785 (1993)

  • [Publications] 古賀公明,他: "OPLL患者における骨代謝関連遺伝子のRFLP解析" 厚生省特定疾患 脊柱靱帯骨化症調査研究班 平成5年度研究報告書. 44-49 (1994)

  • [Publications] 松永俊二,他: "脊柱靱帯骨化症に関する遺伝学的研究" 第66回日本整形外科学会学術集会抄録集. 14 (1993)

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Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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